ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

わたしに会うまでの1600キロ

2015-08-26 23:44:13 | あ行

今年のアカデミー賞
主演女優賞&助演女優賞ノミネート作。


「わたしに会うまでの1600キロ」68点★★★★


*********************************


シェリル(リース・ウィザースプーン)は
後悔していた。

アメリカ西海岸を南北に横断する自然道を
1600キロ歩く「パシフィック・クレスト・トレイル」に
一人で挑戦することにしたのだが、

歩くのも素人だし、体は悲鳴を上げるし
携帯コンロもまともに使えない。

なぜ、彼女はそんな無謀な挑戦を
することにしたのか――?


*********************************


くたびれた(笑)
見ているだけで歩き疲れました。


全米でミリオンセラーになった
女性の体験記を映画化したもの。

道中の過酷さもさることながら
「なぜ、彼女は歩くことにしたのか?」というのが
大きなポイントで

映画はその理由を
主人公を黙々と歩かせながら
回想シーンを挟みつつ、明らかにしていく。


これ以上どう作れっていうの?というくらい
定石な作りかたで

特に不可なところはなく
自然は美しく
リース・ウィザースプーンの熱演も悪くない。

でも
孤独な一人歩き旅を
おもしろく映画にするのはやっぱり難しいよね、という感じ。

イメージしたものがけっこうそのままで、

基になった実話の主人公にとって
この体験がもたらしたであろう
「魂の高み」には
観ているだけでは、辿りつけなかったかな。


聖地サンディアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼道をゆく
「星の旅人たち」
もう一度観たくなりました。


★8/28(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。

「わたしに会うまでの1600キロ」公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする