パトリシア・クラークソンって
緑色が似合うよねー。
(て、自分で絶対わかってて着てるんだよなー。笑)
「しあわせへのまわり道」70点★★★★
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ウェンディ(パトリシア・クラークソン)は
どん底にいた。
21年間連れ添った夫が浮気相手のもとに走り、
いきなり三行半を突きつけられたのだ。
その帰り道、彼女は
インド人のダルワーン(ベン・キングズレー)が運転するタクシーのなかに
忘れ物をしてしまう。
後日、忘れ物を届けに来てくれたダルワーンが
運転の先生をしていると知った彼女は
彼の教習で運転免許を取ることにするのだが――??
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イザベル・コイシェ監督作。
さすが悪くない。
ってか、想像よりよかった。
運転の先生ダルワーン(ベン・キングズレー)と
生徒役のパトリシア・クラークソン。
アラ50、いやR60な二人の恋話?と思いきや
そう単純ではなく
それぞれが、それぞれの相手とうまくいかない、ままならない、
もっと大きな意味での
中年男女のもろもろになっていく点がおもしろい。
序盤、キレてばっかりのウェンディに
あまり感情移入できなかったんですが
やがて書評家という職業が明らかになり、
「ああ、だから何にでもナナメ視線があるのかあ」と納得。
仕事大好き人間で
「僕より本を見てただろ?」とダンナに指摘され、
自分が仕事>夫という優先順位にしてたことに
21年経ってようやく気づくあたり、ハッとさせられる。
「独りになる人間には理由がある。周りを無視しているからだ」と
ぼっち人間を突くセリフにも
ズキンときた。
敬虔なシク教徒で、いつもターバンを巻いているダルワーンへの
アメリカ人の露骨な差別っぷりが
かなりはっきりと、随所に描かれるのも見逃せない。
けっこう問題提起も大きい気がしました。
★8/28(金)から全国で公開。
「しあわせへのまわり道」公式サイト