スノーデンのドキュメンタリー映画とともに
“監視社会”を取材していたとき
「これが最新の状況です」と
専門家に教えてもらった映画です。
「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」69点★★★★
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ロンドン。
軍諜報機関のキャサリン大佐(ヘレン・ミレン)は
アメリカ軍と協力し
テロリスト捕獲作戦を実施していた。
彼らは最新鋭のドローン偵察機を使って
ケニア・ナイロビの隠れ家に潜んでいる
凶悪なテロリストたちを発見する。
しかもかれらは自爆テロを起こす
準備をしていた。
大佐たちが
「攻撃すべき」と判断したそのとき、
殺傷圏内に幼い少女がいることがわかり――?!
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いやあ
これがいまの戦争なんだ、と思うと
ホント怖くなります。
昆虫型の超ミニミニドローンで
ケニアにいる爆弾テロ犯の行動を監視し
それを遠く離れた
ロンドン、ホワイトハウス、ハワイなどで
トップたちがスクリーンで見守っている。
現地にいる彼らの運命を、空から握っているようで
それだけでも
「こんなこと、いいの?」的な違和感がある。
しかも
いざ攻撃!となったとき
近くに少女がいる!どうする――?!という事態になるわけです。
攻撃するのか?やめるのか?
会議、確認、会議・・・と状況がたらい回しされるなか
観客の倫理や理性も試される。
見飽きることはないし、ハラハラするし、
アラン・リックマンの最後の勇姿も見られます(涙)
と、
けっこう充実してるんだけど
さすがに102分でひとネタは引っ張りすぎな気も。
これもまた会議ばっかりだし(苦笑)
「アメリカン・スナイパー」の最初のシーンを
延々やっているようなものでもあるので。
それでも、最後
作り手たちの意思と決断を感じました。
★12/23(金・祝)からTOHOシネマズシャンテで先行公開。1/14(土)から全国公開。
「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」公式サイト