エミリー・ブラントが出る映画はおもしろい。
最近の“品質保証ガール”です。
「ガール・オン・ザ・トレイン」73点★★★★
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レイチェル(エミリー・ブラント)は
通勤電車の窓から、家々を見るのが日課。
彼女はある家に住む若いカップルを
“理想の夫婦”と思い、想像を巡らせていた。
ある朝、彼女は車窓から
衝撃的な光景を目にする。
それは“理想の夫婦”だと思っていた女性が
別の男と抱擁する場面だった――!
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世界的ベストセラーの映画化。
通勤電車の窓から見た不倫現場が、殺人事件に発展する――?という
ミステリーなんですが
想像とはちと違いました。
つまり、型通りのサスペンスではなく、
結婚、子ども、依存と自立――などなど
悩める“女子”事情をたぶんに盛り込んだ心理サスペンスだった。
ミステリーではあるので
できれば予備知識なくご覧いただきたいですが
このストーリーのおもしろさは
やっぱり
“電車の窓から見える人の暮らし”というモチーフだと思う。
確かに
走っている電車から、線路沿いの家って
よーく見渡せるんですよね。
で「その家に住んでいる自分」とか
そこに暮らしている人を勝手に想像したり。
ワシもよくやってますが(笑)
けっこうやっている人、多いと思う。
でもですね
ワシ、数年前に電車からよく見ていた家を、
物件として内覧したことがあるんですが
家の側から、走ってる電車って
全然、よく見えないんですよね。
見ている側と見られている側は
まるで違うということが、よくわかった。
まあ
実際に沿線沿いに住んでる方はご存じだと思いますが(笑)
それって結局
「幸せそう」とかこっちが勝手に想像しているものが
実は違うんだよ、ということなのかもしれないと
そのとき思った。
この映画が描くのも、まさにそれなんですね。
レイチェルが見ている“理想の夫婦”っぽい女性にも
レイチェルの夫を奪って、幸せいっぱいに見える女性にも
「いろいろある」ってこと。
隣の芝生は青い。
因果応報。
こうしたベーシックさが
ベストセラーの理由なのかもなと思いました。
そして
ラストの「あれ」も
たしかになかなか衝撃でした。
★11/18(金)から全国で公開。
「ガール・オン・ザ・トレイン」公式サイト