こんばんは、あっきーです。
すでにブログにも書かれていますが・・・セントケア訪問について、私からも。
当日は、会長と二人先発で訪ねると、にこにこと寄って来たおばあちゃまに会長が抱きつかれ、待ってた待ってたと。続いて部屋の入り口にいた私の腕をぐいぐい引っ張り、中に入れ入れと誘導され、もれなく抱きつかれて、娘になってぇー。その力の強いこと・・・
プログラムは、今年本公演「大和百年物語」の劇中の歌2曲と踊り3曲、その間に子供のパフォーマンスと落語を挟み、最後は昭和の頃の歌を5曲、ホームの方たちと一緒に歌いました。正直言って、「大和百年物語」の曲などご存じの方は少ないだろうと予想はしていましたが、昭和の歌はもっと楽しく歌って頂けるのではないかと思っていたので、少し戸惑いました。と言うのは皆が皆、歌うわけではありませんでした。
自分の近くの席に、ホームで用意された歌のしおりをかたく握りしめてどこかをずっと見つめている、曲が終わっても、別の曲が始まっても、ずっとそのまま・・・の御婦人がいられました。私は手を伸ばし、声を掛け、しおりを広げようとしましたが、堅く握ったまま少しも動きません。それから出来るだけその御婦人に歌い掛けました。目が合いました。あちらもずっと私をじーっと見ています。
でも歌い出す様子がなかったので、今度は体を左右に軽くリズムをとり口を大きく開けて歌いました。しばらくすると、その御婦人は、口は閉ざしたままですが、目は私の口元を見て、頭が少し揺れ出し、やがて左右に振れ出しました。
リズムを感じてくれたんだ、音楽の楽しみを少し共有できたかなと思いました。
また訪問したいですね。また別のことを共有できるかも知れないし、新しい発見があるかもしれない。それにしても、とても小さなことが、こんなにも嬉しいと思ったのは今まであったでしょうか。あぁ、そうだ・・・生まれて間もない我が子が自分を見つめた時、差し出した哺乳瓶を小さな両手で持とうとした時・・・ほんの小さなことで一喜一憂したこんなことだったかもしれません。いえ、それは小さなことではなく、とても大きいことだったのかもしれません。
真摯であれ。
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