毎朝歩いていても脳出血でやられた
左足の麻痺は癒えることがないようだ
おいらが歩く後ろ姿は滑稽なぴっこのジジイと映っているのだろう
いま差別用語に世間の目は厳しい
人様に向かってこの手の言葉を直接投げかける人はおるまいが
おのれが自分に向かって言うのは問題あるまい
昔 子供の頃は普通に使っていたことばだ
かたわに ちんばに めくらに つんぼ いざり
調べてみたら
ちんばのかたちんばは標準語で
対出ないといけない物が揃ってないことだ
幼児語でカタカタといった
ヘイトウは乞食のことだ
大方は岡山弁か古語だろう
乞食をカッタイ カタイと呼ぶのは
室生犀星の有名な詩で国語の時間に教わった
(異土のカタイとなりとても帰るところにあるまじや)
って詩である
また松本清張の「砂の器」では
遍路道には常人が歩く道と乞食病人が歩くべき道
カッタイ道があると書かれていた
これは宮本常一の本と混同してるかも知れない
らい病(ハンセン病)が不治の病で伝染すると恐れられていた時代のことだ
映画では白い破れ衣の親子が波しぶき吹すさぶ
砂浜を歩く悲惨な姿で描かれていて涙を誘った
(こんな差別用語を羅列すると検索エンジンのAIで
引っ掛かって削除を要求されるかも知れない)
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