青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

驚愕の “生きる” 4K Ultra HD

2024-02-12 | 青春・名画劇場

僕の1番大好きな「邦画」は、古いと言われるでしょうが黒澤明監督の「生きる」です。学生時代、黒澤明の作品を片っ端から観たことがあり、その面白さに夢中になりました。名作だらけの中でも、この「生きる」が僕のベスト1です。その気持ちは今も変わりません。

テレビから録画した「生きる」、市販VHSビデオの「生きる」、レーザー・ディスク、DVD、ブルーレイの「生きる」と全ての「生きる」に目を通して来ましたが、昨年2023年3月に発売になった4Kリマスター 4K Ultra HD の「生きる」は、画質・音声共に驚くほど綺麗になりました。

これは今年初めにNHKで放送された「生きる」を撮影したものです。これまでのDVD等の映像は、これと似たり寄ったりの画質でした。

そしてこちらが・・・

僕が今日購入した4Kリマスター 4K Ultra HD の映像です。雪の中、主人公が出来たばかりの公園でブランコをこぐ場面です。動画で観れば、もっと大きな差を感じます。4Kリマスター 4K Ultra HDの方では静かに雪が降っているとハッキリ分かりますが、TVでは雨?と言いたくなるほど暗いのです。

こちらがこれまでのソフト映像。

こちらが4Kリマスター 4K Ultra HDの映像です。

これまでのソフトでは画面の中心から端に行くほど暗くなり、フィルムの傷も多く、音声も聞き取り難かったのですが、今回、本当に家庭で鑑賞できる最高のソフトを手に入れることが出来ました。

「生きる」は1952年の映画。これだけ古い作品が、こんなに綺麗に修復されるとは凄い技術です。今後は「七人の侍」「椿三十郎」を購入し、今はまだ未発売の「赤ひげ」も発売されたら買いたいと思います。

ビル・ナイ主演、ノーベル賞作家カズオ・イシグロ脚本による「生きる」リメイク版「生きる LIVING」が、70年の時を経て2022年に英国で公開されましたが、とても黒澤版とは比較になりませんでした。老若男女を問わず、「生きる」は多くの人に観てもらいたい映画です。4Kリマスター 4K Ultra HDは、対応再生機でないと見ることが出来ませんので、ご注意下さい。ちなみに少し値段の安いブルーレイ版でも、映像の美しさはそんなに変わらないし、これまでで最高の映像美ですよ。


37年ぶりの“テス” ~ナスターシャ・キンスキー

2022-12-17 | 青春・名画劇場

もうすぐ今年も終わり。昨今はそれほどでもありませんが、80年代までは年末年始になるとTVで放送される映画が、昼となく夜となく激増したものでした。TV局の人間の多くが休みを取れるように、生番組を減らすには映画は持って来いの素材だったのです。ノーカット字幕放送・・当時はありがたかったのですが、よく考えれば何の加工もなく放送出来て、局側には好都合!(笑)

普段は観れないB級映画から往年の名作、ヒット作の再放送と、いろんな作品が宝箱をひっくり返したように、この時期に放送されました。僕はそういう作品を録画するために、1本3,000円近いハイグレードのビデオテープを購入するために、アルバイトに精を出したものでした。

今頃になると、そろそろ書店には年末年始のTV番組が紹介される専門誌が並びます。それをチェックしてビデオテープの必要本数を数えたり、実にワクワクして放送が楽しみでした。写真のように当時の本を今見ても、今だからこそ観ることの叶わない作品が目白押しです。

僕はナスターシャ・キンスキーが大好きでしたが、この女優さん、何度も繰り返して観れるような娯楽作品には出演が少なかったのが残念でした。代表作「テス」と言えば、このシーンで決まりです。ノーカット、二か国語(英語+吹替え)での放送。最高でした。

専門誌に付いている、こういうラベルをテープに貼って、ライブラリーを充実させていたものでした。「テス」の日本語吹き替えが収録されたDVD、しかも画像が綺麗なブルーレイが発売されたのは、実に2021年1月。この映画が放送されて僕が録画したのが、1984年12月30日放送・日本テレビ「年忘れ映画劇場」。ブルーレイ発売まで、実に37年も待ったのです!

今は更にそのDVDが廉価版で発売されています。懐かしいな~と思った方は、ポチって年末にご鑑賞下さい。

 


スーザン・ジョージ・・・ご存知ですか?

2022-12-13 | 青春・名画劇場

僕が好きになった女優の多くは、清楚な雰囲気を持つ女優です。具体的に言えば、デボラ・ラフィン、ジョディ・フォスター、ダイアン・レイン、ミッシェル・ファイファー、オリビア・ハッセー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ・・・他多数。セクシー系の女優を、僕が好きになることはほとんどありませんでした。しかし唯一の例外で、「スーザン・ジョージ」という女優はセクシーな人ですが、僕のお気に入りです。



彼女はイギリス人で、日本で1番知られている彼女の作品は、サム・ペキンパー監督の「わらの犬」でしょう。1970年代にはチャールズ英国王との交際が話題になりました。そんなに多くの作品を残していませんが、彼女の作品はカルト的な人気を持つものが多く、DVDはすぐに売り切れて、中古品はプレミア価格になることが多く入手困難です。

ピーター・フォンダと共演した「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」と「わらの犬」の2本は、セクシーな彼女にいつでも会うためのマストアイテムです。ちなみに彼女は、来日経験もあり、2000年代にはプロデューサーとして活躍していました。

「わらの犬」が70年代にTV放送された時は、翌日学校で男子があれこれ話題にしていました。今見てもかなりショッキングなシーン、セクシーなシーンがある映画ですので、年頃の男子が話題にするのも仕方がないのですが、そういうシーンのせいで映画としての作品の評価が妥当ではないような気もします。おそらくこの作品を観たことのある女性は少ないと思います。

当時、思春期の男子が異性に興味を持ち始めるタイミングで、21時スタートのお茶の間で「わらの犬」が放送されたのは、今ではあり得ないと思います。80年代になると年末年始の深夜放送で「わらの犬」は必ず放送されていました。今でも日本語吹き替え版が収録されたDVDは未発売です。残念!

 


遂に!ジュラシック・ワールド & シン・ウルトラマン

2022-11-06 | 青春・名画劇場

コロナ禍で映画館に足が向かなかった皆さん!トム・クルーズの「マーヴェリック」に続く朗報です!

僕が1番期待していたジュラシック・ワールドの完結編「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」のDVDがいきなりの12月7日発売決定!アマゾンで今予約すると、12月6日に手元に来ます!12月のクリスマス商戦前に発売するはずだと信じていましたが、やっと決定して嬉しいです。

現在の値段表示は値引き無しですが、発売までにタワレコやヨドバシなどと比較して、いつものように最も安い値段での発売になるでしょう。しかし、最近はブルーレイ+通常DVDのセット販売ばかり。DVD単体での最も安い販売が無くなりました。配信のおかげでパッケージ販売が落ち込む中でも、日本だけはこういう販売を継続です。僕は70型画面なので、4K版を購入しました。1人で観る訳ではなく友人達と何度も観るので、まあ無駄使いとはなりません。

そして、もう1本が、「シン・ウルトラマン」です。

シン・ゴジラが面白かっただけに、ウルトラQやウルトラマンをリアルタイムに楽しんだ僕には、「シン・ウルトラマン」が楽しみです。公開当時はウルトマンなのに「なぜメフィラス星人?」と思っていたのですが、劇場に足を運んだ友人から「ゼットンが出た!」と聞いて・・行きたかった。

こちらは何とアマゾンプライム独占配信で、今月11月18日(金)0:00から配信スタート!

DVDの発売日については本日現在発表はありません。鈴木亮平、岡田准一ら主演の「燃えよ剣」も、DVD化される前に、同じようにアマゾンプライム独占配信を行いました。その時はプライム会員は無料でしたが、今回もそうなら嬉しいですね。

劇場公開時の動員客数は、コロナ禍の影響を大きく受けたハズのこれら大ヒット娯楽作品たち。ほんのもう少しだけ待ちましょう!間もなく自宅で楽しく鑑賞出来ます。僕も劇場では始まる前にトイレに行っていても、途中でトイレが近くなることがあり、自宅ホームシアターでの鑑賞の方が楽しくなってしまう年齢になりました。(笑)


吹替えアリ?無し?~商品の「内容表示」には泣かされます!

2022-09-22 | 青春・名画劇場

シルバーウィーク?先の3連休も今週末の3連休も、台風の影響を受けて雨の可能性大。こんな時は懐かしい映画でも観るかと、事前にDVDを買おうとしたのですが・・・

今は何でもネット通販で手に入る時代・・と言うより、実店舗で現物を手に取って買う方が難しい時代になりました。気が付けば自分の青春時代70~80年代のDVDやCD作品は、廃盤になっていても不思議ではないくらい年月が経ちました。ポール・マッカートニーのような大物であっても、その作品が廃盤で入手出来ないものがあります。

この作品「レッズ」は、「天国から来たチャンピオン」で有名なウォーレン・ビーティが、ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソンと組んで制作・監督・主演ということで、当時大いに話題になりました。ソビエト(当時)赤の広場に埋葬されているアメリカン・ジャーナリストの半生を描いた超大作は、オスカーも獲得。僕も劇場に足を運びました。途中休憩を挟む3時間超え。前半は面白かったのですが、ロシア革命を真っ向から描く後半は、正直言って共産主義に興味も無かった僕には退屈でした。

でも、今ならもう少し理解が深まるかも・・過去に何度かされたDVD化は英語字幕のみでしたが、出来れば「日本語吹替え」でしっかり観たいと調べると、2013年にブルーレイ化されるも、吹替えは未収録。ユニバーサルからブルーレイ化される名作は、毎回吹替え収録も無く残念なのですが、この作品もそうでした。

ところが、2017年に発売された「劇場公開25周年スペシャル・コレクターズ・エディション」の廉価再発売のDVDには日本語吹き替えが収録されている!2008年に25周年で発売された時には収録されていなかったのに!

アマゾンを見ても

タワレコで調べても

ヨドバシで見ても

廉価化の再発売・・普通は前回と同じ内容のなのに、「吹替え収録」と派手に告知する文章も無く反津梅されているとは・・。内心疑いながらオークションで調べても、掲載されているのは商品の表面だけだし、何年発売のものかまで記載している出品者は皆無。

勝負!とクリックして手に入れたのが1番上の写真の商品だったのですが・・・

日本語収録なし!なぜか英語で2パターンも音声収録。ガッカリです。

というより、通販がこれだけ日常の当たり前のものになって、何十年も経つと言うのに・・。相変わらずDVDの字幕や音声、画面サイズの表記の誤りが多過ぎる。そして、この間違いは、まず訂正されることがありません。商品表示については、もっと正確さを求めたい。そう考える僕のような人間は、少数派なのでしょうか?