青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

FM STATION マイサウンドグラフィティ

2020-03-27 | 昭和・思い出は色褪せない

昔は、希望の大学に現役合格できず、高校卒業後、浪人していた学生は今よりも遥かに多かった。浪人していた僕は、朝は7~8時には起きていました。勉強だけすればいいのではなく、大学の入学金も授業料も貯めないといけなかったからです。

公立大学に行くには5科目は負担が多く、僕自身私学に行きたかった。しかし、我が家にはお金が無く、行きたいなら自分のお金で行って欲しいと言われたので、勉強だけではなくお金を貯める必要がありました。朝は8:30に現場仕事のバイトの為に集合場所へ。そこから車で現場入り。遠い場所なら往復の時間も時給の対象だったので、喜びました。バイトから帰ると夜は夜中の4~5時まで勉強。大学入学後に部活をするために、体力を落とさない為のトレーニングも忘れませんでした。

その当時の僕の1番の友人はFM放送。現場にもラジカセを持ち込み、お気に入りの番組を聴いたものです。その中でもお気に入りだったのが、FM大阪の「FM STATION マイサウンドグラフィティ」でした。当時、週刊FM、FM fan、レコパルに続き刊行されたFM STATIONが提供の番組で、英語DJと、新譜が1枚(大抵1曲放送時間の都合でカットされる)聴くことが出来ました。

この放送が、深夜にピッタリとはまり、僕の気持ちを和らげてくれたものです。特にこの録音の5分過ぎに聴くことが出来る、番組のエンディングテーマ曲、クインシー・ジョーンズのアルバム「愛のコリーダ」収録の「ヴェラス」が大好きでした。トゥーツ・シールマンスのハーモニカを知ったのは、この曲です。今もLPで聴いて、苦しかった時代を懐かしんでいます。



特に息が白くなる受験前の1月末の夜中の3時(ヤンリクが終わった後にスタート。)を思い出して「ヴェラス」を聴くと、まるで昨日のことのようです。皆さんも思い出のラジオ番組、曲があったと思います。

アルバム「愛のコリーダ」は、「ヴェラス」だけではなく名曲のつまった、80年代を代表するジャズ・フュージョンの名盤です。