青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

神戸・生田ギャラリー ~アンティーク・洋風家具

2025-03-03 | 昭和・懐かしい京阪神の風景

神戸の街は、昔から外国人やハイカラさんが沢山住んでいて、洋館や洋風の家があちこちに見られ、当然洋風家具も僕が若い時には街にたくさん出回っていました。洋風家具やアンティーク雑貨を探すなら、神戸の街をウロウロするだけでOK。しかもそういう宝探しで1日歩き回るのが楽しかったものです。

阪神淡路大震災で街の景色が様変わりし、いろんなお店が消えてしまい、神戸の思い出の場所は今ではほとんど残っていません。しかし、今日ご紹介する「生田ギャラリー」さんは、今も残っています!

この写真は昭和59年(1984年)の生田ギャラリーさん。震災前で、まだ店舗が1階で営業していた頃です。

生田ギャラリーは、1930年昭和初期に西洋家具販売店として創業。外国から持ち込まれた家具・事務機器・電気製品・調度品全般の買取、販売をするお店として神戸では有名なお店でした。1階にあった店舗は現在は3階に移転して営業を続けており、明治~昭和初期の国産の家具、調度品の「和製アンティーク」や「実用骨董」を中心に扱っています。上の写真の80年代と今も同じ場所で、当時と同じ電話番号で営業されています。

僕がここに時々行っていたのは、70年代~80年代。当時は日本で造られた洋風家具を専門に扱うお店でした。あの頃は、アンティークフリークが増えて、品物がどんどんお店から少なくなって行きました。良いものはあっという間に売り切れてしまうので、足げく通い詰めてこそ、良い掘り出し物に巡り合えたものです。

写真は当時の店内で、右の写真のガス灯は1,500円。電気の傘は5,000円でした。

写真左の中央に写っているのが、このタイプライター。

僕が買ったもので、アンダーウッドのメリケン物。お値段は8,000円でした。残念ながら今はもう持っていません。阪神淡路大震災で失いました。

バブル時代が到来し、その後「なんでも鑑定団」などが流行り、インターネットが実用化されて「ネットオークション」で誰もが家のモノを手軽に販売出来るようになり、アンティークものの値段は高騰しました。でも、本当に良いものは、まだまだ足で探せば、あなたに見つけられるのを待っているかも知れません。