YouTuberのヒカルが、彼のチャンネルで配信してるので、僕も知った「ポケカ」(ポケモンカード)が大人気なんですね。彼が取り上げて配信しているから、人気が高騰しているような気もします。1人の人間のネットでの発言が、時に大きな影響力を持つ一例だと考えます。
PSAという鑑定機関がカードのコンディションに満点の10を付けた、この美少女人気カード・通称「がんばリーリエ」(ポケカ)が、数か月前に100万円の値を付けただけでも驚いていたのに、この前の日曜終了のヤフーオークションで、何と800万円を超える落札価格を付けていました。
51件もの入札があっての、800万円超えの決着。本当にすごい値段だと思います。昭和のカルビースナックのオマケだった「仮面ライダー・カード」よりも小さめで薄い、たった1枚のカードの値段としては恐ろしい。このPSA10のがんばリーリエは、世界に600枚弱あるそうです。80年代にはビデオ作品は1,000本売れたらヒット作品と言われていたので、600枚もあれば希少価値とも言えないような気もするのですが、昔と今とでは定規にすべき数字も違うのでしょう。
株式や外国為替も信用買いとは言え、このポケカや仮想通貨は僕はちょっと違うと思う。一瞬で価値がゼロのただの紙切れになる可能性があり、こういうものを投機目的で購入するのは危険だし、マニアがコレクションとして手を出すには高額過ぎる。YouTuberのヒカルは「縁のものなので、見つければリーリエを保護します」と言い、購入する場面を撮影してはアップしています。彼がブームの牽引車として買うから値段が上がっている可能性もあり、彼がある日YouTube上で、「全て手放します!もう興味がなくなりました。」とでも宣言したら、この価格はどうなるのか?お店が暴落を食い止めても全て在庫となって、売れなければどうするのか?他人のことながら心配になります。
同じ日に見つけた「エクバリーリエ」と呼ばれるカード。少し前にヒカルがPSA10のそれを1,500万円で購入していましたが、これはPSA10でもないのに、1,600万を超えて出品されています。あり得ない数字です。桁を間違えないで下さいね。
ファンの人に気を付けて欲しいのは、こういうものには絶対に偽物が出回りますので、それを騙されて手にしないということ。真贋を知らずに一生眺めて暮らせるなら良いのですが、いつか売りに出した時にニセモノと言われて絶句することがないようにしたいものです。例えオークションのような個人売買ではなく、お店で購入したものであっても本物とは限りません。しかも文句を言いに行った時には、カードショップがその時まで営業しているとは限りませんから。
世の中、いろんな所に人の人生を狂わせるモノが増えて来た気がします。