朝晩ぐっと気温が下がるこの頃
早朝に走りに出る日は着るものが難しい。
ちょっと着込んで出て、日中は我慢して走り切るか、
逆に朝や夕の寒さはぐっと堪えて走るか、
まあ、暑くなったら脱げばいい訳だから、でも脱いだものが荷物になるしなーとか
男のくせにぐだぐだと考えあぐねる秋の朝。
そこへ来ると我らが銀じぃ(R100RS Twinshock Model)の
インテグラルカウル(BMW命名)の稀有な防風性能はこれからの季節が本番。
なんせ真冬でも厚手のグローブは滅多に必要ないほどで
電熱ウエアもグリップヒーターもBMWモトのくせに
まったくもって出番がないのだ。
余談だけど、銀じぃの頃の純正グリップヒーターは
グリップのゴムの色がグレーでとても気持ちが悪い。
まあ握っていれば見えないんだから関係ないけど、
あの妙に明るいグレーを握っていると想像するだけで
気分はブルーになること間違いなしだ。
今朝の冷え込みがちょっとキツかったとはいえ、
銀じぃなら高速に乗って飛ばしても、やっぱりそれ程でもない。
それくらいBMWのふるさとドイツは冬の寒さが半端ないのだ。
オートバイの工場があるミュンヘンなんてだいいち冬はオートバイで走れない。
だから、あんなに対候性にこだわるんだなと思う。
銀じぃに乗るとドイツの寒さをなんだか分かる気がする。
日本の秋口なんてこのカウルにかかれば屁でもないのだ。
むしろシリンダー真後ろのつま先は今日もすでに熱い。
4500rpmで巡航する。
久しぶりなのでちょっと振動が苦になる。
が、それも僅かな間で、すぐに慣れる。
カウルの防風性は本当は160km/hくらいがいちばんいい。
120くらいではバリアが少し小さくて背中に風を巻き込む。
中津川ICで下りる。
高速は100kmくらいの距離が丁度退屈しない。
国道19号線は空いていた。
結構なペースで流れていて、あっという間に元橋まで来た。
今日は王滝川を辿って御嶽へアプローチし、田の原まで登る。
天気はいまいちだけど、空気が乾いていて清々しい。
スキー場の下で気温が14℃。
まだまだ上る。
カラマツの樹林帯を抜けるといよいよ高山帯。
森もなくなって中央アルプスのパノラマが広がる。
ナナカマドやヤマウルシが真っ赤に色づいていた。
雲が広がっているけど、寒気による雲なのですごく高いところにある。
3000mの御嶽の峰よりずっと高い秋の雲だ。
田の原はもうすっかり色付いて秋真っただ中だった。
初登場のミニテーブル。
ストーブを安定させられる台が欲しくて実戦投入。
あったかい珈琲がうまい季節だな。
田の原を後にして、三岳へ下りる。
県道20号線(長野県・上松御岳線)で開田へ出た。
本当の目的はこっちかも?
木曾馬たちに草をやりながらすごす。
しかしよく喰うなー。差し出せば差し出しただけボリボリ喰う。
ウマ、かわいいな。
結局いつもの「霧しな」で蕎麦を喰う。
ぽよよーんもちが食べたくて定食にした。
辛み味噌をのせた蕎麦豆腐でほんとは一杯やりたい。
国道361号線で19号へ戻り、木祖から権兵衛トンネルを抜けて伊那谷へ出た。
伊那谷は低い雲が出ていて、アルプスは見えなかった。
午後はさすがに気温が上がる。
ブーツを脱いで休憩。
今日は500kmを越えそうだな。
ディーラーにきちんとまかせれば普通に乗れますよ。
OHV時代から扱ってるディーラーじゃないと心配ですけど。
タンデムもシートが良くて、サスも乗り心地優先だから、
タンデマーに評判がいいですしね。