直木賞作家で、昨年3月逝去された北原さんの作家生活を俯瞰する短編集。
1975年以来、2007年までに「小説宝石」に順次掲載された表題作を含む短編12編を収める。
物語~表題作:手と手を取り合って房州館山から江戸に駆け落ちしてきたおとせと三次。有り金を全部スリとられ、加えて公事師に騙された挙句に、誰一人知る人のいない街に放り出される。そして離れ離れになり、それぞれの10年を経てみれば・・・。
江戸庶民の生活感あふれる日常生活の中で、哀しくも愛おしい女性の生き方を追及した珠玉の短編集で、とても感心しながら読んだ。
この小説に登場する女性たちは、時代こそ違え、今も私たちの周囲に暮らし身近にしているだけに、時として身につまされるが納得性に富む。ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★)
1975年以来、2007年までに「小説宝石」に順次掲載された表題作を含む短編12編を収める。
物語~表題作:手と手を取り合って房州館山から江戸に駆け落ちしてきたおとせと三次。有り金を全部スリとられ、加えて公事師に騙された挙句に、誰一人知る人のいない街に放り出される。そして離れ離れになり、それぞれの10年を経てみれば・・・。
江戸庶民の生活感あふれる日常生活の中で、哀しくも愛おしい女性の生き方を追及した珠玉の短編集で、とても感心しながら読んだ。
この小説に登場する女性たちは、時代こそ違え、今も私たちの周囲に暮らし身近にしているだけに、時として身につまされるが納得性に富む。ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★)