札幌に出たついでに、「悼む人」を見た。
第140回(2008年下半期)直木賞を受賞した天童荒太氏の同名小説の映画化。
名もない死者を独特のポーズで悼む「静人」を、人はいつしか「悼む人」と呼ぶようになる。
ただ、その悼みにあるのは、その人の生きた証を胸に刻むことであって、その死に至る原因や経緯をつまびらかにすることではないという。
そこから、様々な誤解を生み非難を浴びる。
身障者故にひどいいじめにあい殺された息子の両親は、何故、息子が死んだのかを広く世に訴えて欲しいと迫る。
一方、小説を読んだ際、加害者にまとわり付く死者の亡霊との対話などもあり、映画化は難しいのではないかと思っていたのだが、この点がやはり観客に重い負荷となった。
救いは、「静人」の母親役で出演した大竹しのぶさんの熱演が、物語を身近なものにする上で役立っていると思った。写真は、ネットから拝借しました。
第140回(2008年下半期)直木賞を受賞した天童荒太氏の同名小説の映画化。
名もない死者を独特のポーズで悼む「静人」を、人はいつしか「悼む人」と呼ぶようになる。
ただ、その悼みにあるのは、その人の生きた証を胸に刻むことであって、その死に至る原因や経緯をつまびらかにすることではないという。
そこから、様々な誤解を生み非難を浴びる。
身障者故にひどいいじめにあい殺された息子の両親は、何故、息子が死んだのかを広く世に訴えて欲しいと迫る。
一方、小説を読んだ際、加害者にまとわり付く死者の亡霊との対話などもあり、映画化は難しいのではないかと思っていたのだが、この点がやはり観客に重い負荷となった。
救いは、「静人」の母親役で出演した大竹しのぶさんの熱演が、物語を身近なものにする上で役立っていると思った。写真は、ネットから拝借しました。