アーバンライフの愉しみ

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録音の違いを楽しむ~メジューエワの「シューベルト」

2015年03月21日 | この一枚
これも、以前ご紹介した1枚なのですが、日本で活躍するロシア人ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんの「シューベルトピアノ作品集」です。



作品集1と2の2巻、4枚組みのアルバムですが、先ず、異なる録音方式で収録された「作品集2」に惹かれ、これを聴きました。

CD1:24bit/96khz のPCM録音
    ピアノソナタ第14番 イ短調 D784
    4つの即興曲 作品142 D935

CD2:2.6Mhz方式のDSD録音
    さすらい人幻想曲 ハ長調 D760
    さすらい人(リスト編曲)
    水車小屋の男と小川(リスト編曲)
    連祷(リスト編曲)
    3つのピアノ曲 D946

いずれも彼女の瑞々しい感性を映したすばらしい演奏です。やはり、2枚目のDSD録音の方が音が柔らかく余韻が美しく感じられますが、その差はわずかで、むしろ、演奏の確かさ、美しさに圧倒されます。

以前、連日シューベルトを聴いていた時期があり、その時は、内田光子さんが中心だったのですが、彼女の演奏は感情移入が少なく、譜面通りの弾き方という感じでした。

これに対し、メジューエワさんの演奏は、彼女自身「シューベルトは楽しいのよ」とおっしゃるように、何かシューベルトと対話しているような弾き方が、独特の世界を創り出しているように感じました。
ご一聴をお勧めします。(若林工房 WAKA4155~6
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