アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

バーナード・リーチ著「日本絵日記」

2018年09月18日 | 読書三昧

随分前に、原田マハさんの「リーチ先生」を拝読し、英国人でありながら陶芸を通して東洋と西洋の架け橋となったリーチ氏の存在を知った。

その際、本書を表題につられて購入したのだが、内容は単純な絵日記などではなく、同氏晩年(66歳)の訪日とその際の各界との交流や高尚な芸術論が展開されている。講談社学術文庫354頁。2002年第1刷。

つまり、かなり難解なため途中で放り出し、読了に概ね、1年半もかかってしまった。

いずれにせよ、戦後、日本の文化が急速に西洋化していく様を実体験する中で、その危うさに警鐘を鳴らした極めて貴重な批判的日本文化論となっている。

コメント