モーツアルトの室内楽曲シリーズ。
過日の弦楽四重奏曲「ハイドンセット(6曲)」に続いて、「オーボエ五重奏曲」を聴いた。
この曲は、弦楽五重奏曲第2番のヴァイオリンパートをオーボエが演奏したもので、ブラームスのクラリネット五重奏曲の際に記したが、(木管が加わることで)とても五重奏曲とは思えないほどハーモニー豊かな曲に変身するから面白い。
とは言え曲の解説書を読むと、この五重奏曲も、元はと言えばオーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのためのセレナード」(K-388)と言うから(オーボエとの)相性が良くて当然だ。
この他、正真正銘の「オーボエ四重奏曲」と「イングリッシュホルンとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのアダージオ」も収録されている。
レコードは、かってコロンビアが唯一採用していたPCM録音で、この方式を採用して10年を経過した記念盤としてリリースされたもの。録音がさらに良くなり、デジタルの良さが発揮された高音質レコードに仕上がってい る。
1981年9月、当時の西ドイツ、シーメンス・ヴィラでの録音である。