いやはや、何と懐かしいブラームスなのだろう。
エミール・ギレリスと言えば、1960~70年代のクラシック界に君臨したピアノ弾きのビッグネームであった。
これを記しながら思い出したが、彼のリサイタルを駐在先のテヘラン(イラン)で聴いたことがある。
つまり、現在のイランのイスラム体制とは異なり、お酒も飲めたし、ほそぼそながらクラシック音楽さえ聴くことができた時代の話である。
演奏
ベルリン交響楽団
指 揮:オイゲン・ヨッフム
ピアノ:エミール・ギレリス
曲目
ブラームス ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
ブラームス ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
演奏・録音
1972年6月 ベルリン
そのスケールの大きなダイナミックで正確なピッチを刻む演奏は、言わばお手本のような演奏で、安心して聴くことができた。