「週刊朝日」6月5日号は、高齢者の歯の健康について特集を組んだ。
曰く、歯のない人は、健康な人に比べ認知症になる確率が1.85倍もあると・・・。
1989年日本歯科医師会が、80歳になっても20本以上の歯を保とうという「8020運動」を提唱した。
結果、当初、1割にも満たなかった達成率が2016年には51.2%までになったという。
歯の健康を保つ上で、最も気を付ける点は、歯周病にならないことだと言う。
歯周病は、歯周病菌が歯の周囲に取りつき歯と歯茎を腐らすもので、結果として虫歯が多発し歯をなくす。
また、ケミカルメディエーター(化学伝達物質)が体内に回り、心臓疾患、脳卒中や糖尿病の悪化をもたらし、咀嚼機能の低下で栄養状態が落ちて筋力が低下、結果として転倒や骨折などを引き起こす。
一方、オーラルフレイル(口の機能の虚弱)を発生させ、脳血管性認知症へのリスクが高まるという。
これらを防ぐには、少なくとも季節に一度は、歯の定期検診を受けることを勧めている。