アーバンライフの愉しみ

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服部文祥著「息子と狩猟に」

2021年11月30日 | 読書三昧

 

拙宅の下駄箱文庫から取り出してきた1冊。新潮文庫217頁。

サバイバル登山を実践し、他方、独特の作風で世に問う作者の出世作。

他に、K2登頂を元に書いた短編も収録されている。

物語の主人公は、鹿猟のため息子とともに山に入り、詐欺集団の内紛から発生した殺人事件に遭遇する。

いわゆる犯罪小説なのだが、そこには等身大のリアリティがあり、読者をして戦慄せしめずには置かない。

ただ、何故か余韻に浸る感情は生れない。お勧めしたい小説ではない。

 

 

 

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