アーバンライフの愉しみ

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河崎秋子著「絞め殺しの樹」

2023年12月27日 | 読書三昧

 

2021年第167回直木賞候補作。
「STORY BOX」2019年5月~20年4月連載、小学館刊、430頁の大作。

昭和10年代から、最果ての地”根室”で多難な道を歩み続けた女性と同じような道を歩むことになる子息の二代にわたる物語。それは、今日では想像もできない過酷なものであった・・・。

時代は異なるが、乃南アサ著「チーム・オベリベリ」に通底する北国の厳しさである。

それは、北国の持つ自然環境の厳しさであり、そこから派生する人間関係の厳しさでもあった。

蛇足~「絞め殺しの樹」というのはインド菩提樹のこと。釈迦が悟りを開いた時に背にしていた着生樹木だと言う。

 

 

 

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