天才モーツアルトがその短い生涯に作った曲は、600余曲ある。
交響曲41曲、ピアノ/ヴァイオリン協奏曲34曲、オペラ21曲、ピアノ/ヴァイオリンソナタ71曲、セレナード/ディヴェルティメント34曲、弦楽2・3・4重奏曲37曲等々すさまじいばかりの作品群で、しかもどれもが人類遺産的傑作だというのだから恐れ入る。
それらの膨大な作品も、ある日突然出来上がったわけではなく、神童とよばれた幼児の頃から1曲1曲作曲されていったわけである。
過日、これらを集めたレコードを入手、聴いてみた。いずれも、数十秒から数分の短い曲だが、いかにもモーツアルトらしい明るい機知に富んだ旋律にあふれていた。
彼が5歳のとき作曲したとされる小曲が6曲残っている。いずれも、彼が即興演奏したものを、父親のレオポルドが楽譜の余白などに記録したものという。
1.アンダンテ ハ長調 K.1a (0'18")
2.アレダロ ハ長調 K.1b (0'15")
3.アレグロ ヘ長調 K.1c (0'50")
4.メヌエット ヘ長調 K.1d (1'20")
5.メヌエット ト長調 K.1e (0'46")
6.メヌエット ハ長調 K.1f (0'48")
ちなみに、これがK(ケッヘル).1a アンダンテ ハ長調の楽譜である。
4分の3拍子で始まるが、途中で軽快な4分の2拍子に変わっているのも面白い。楽譜は、ネットから借用しました。