いわゆる、「生活サポート付き高齢者向け賃貸住宅」のことである。
ここで言う「サービス」とは、
・コンシェルジュ(雑用)サービス
・食事(有料)の提供
・共同浴室、娯楽室等の提供
・緊急時通報サービス(専門業者と連携)
などで、専門的な介護サービスを含まないのが一般的である。
過日拝見したのは、札幌市西区の物件。
住宅メーカー系の経営で、高齢者向け賃貸住宅の提供並びに、住み替え促進等を事業目的としている。
南向きの(10階建ての)小規模マンションで、独身の自立者及び、家族43世帯が入居している。造りは1LDK(44㎡)と 2LDK(56㎡)で、現在は満室状態。
すぐ前が公園で、隣にコンビニがありスーパーや銀行、郵便局、市立図書館のサテライトオフィス及び、総合病院等が徒歩10分圏内にあるという生活に便利な立地である。
家賃は2LDKで9万円弱だが、一般の賃貸に比べると2割高。
これに管理費と共益費併せ5万円ほどかかる。(電気、水道等は各戸で契約)
食費は、夫婦2人で3食共とると月8万円ほどになるから、結果月24~5万円の出費となる。
そこまでして、上記のような何でもないようなサービスを含む住宅への入居が必要か。また、月々これだけの費用負担が可能な高齢者世帯がどれほどあるのか。
ただ、日々の食事を作るのもままならないようだと、兎に角、食・住が確保できるという点で有用かもしれない。
また将来、生活支援や(軽度の)介護が必要となった場合は、ケアマネの認定を受け、別の介護事業者と契約してサービスを受けることになる。その際は、公定のサービス料金(本人負担分)を支払うことになる。