天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

映画「たみおのしあわせ」

2009-02-09 21:44:23 | 映画
たみおのしあわせ [DVD]

メディアファクトリー

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結婚式の翌日にこんなDVDを見てしまいました・・・。
※ネタバレあり

さえない息子たみお(結婚願望強し)は母を早くになくし、適当に恋愛をこなす父との父子二人暮らし。見合いで知り合った女性ととんとん拍子に結婚が決まっていくが、そこに現れる父子以外の世界は・・・。
ある意味、父親のほうが主役なのかも。父親の背景に比べてたみおの背景はあまり語られず、仕事とか過去の恋愛とか(なさそうやけど・・・)シャツインなたみおくんは淡々と結婚という儀式に向かっていくのです。
でも、どう考えても婚約者ひとみもたみおも互いのことを知ろうとしていない。特にひとみはなにか訳ありで。
父親のほうもなんだかんだ自分に都合よく女を振り回しているうちに彼女の気持ちが離れているのに気付かない。こっちもお互い見てないんだな。
しかし、しかし、結婚式の最後に互いの相手を発見しちゃうんです!
ええー、なんや~、それ?!
終わった後に「え、これで終わり?」と確認しちゃいました。結末を受け入れることはできるんですけど、ある種のファンタジー。
結局、結婚って・・・なんなんでしょうね。
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レッドクリフ追記

2008-11-17 21:27:15 | 映画
昨日、書き忘れたこと!
映画見始めてすぐに気になることが・・・、



金城武・・・北京語吹き替え・・・?

いやー、そらもうアナタ。「恋する惑星」から何年来の付き合いだと・・・。あの低音ボイスがなーんか違う。その後はそれが気になって気になって・・・。

てことは、あの方の声もやっぱり吹き替えですか?
と、あの方の登場を待ちました。



トニーさん・・・、やはり北京語吹き替え。

ああ、やっぱりかあ。「スピリット」でがんばって(まさにばんばって)北京語を喋ってた中村獅童が吹き替えなのは致し方ないとして、標準中国語(北京語のこと)を喋れる金城先生をもってしても超えられない北京語映画の壁。トニーさんも喋れるのにねえ。アンディ・ラウも「墨攻」で吹き替えでしてん。歴史物は訛りがあるってのはダメという不文律でしょうか?
日本で変な大阪弁だから吹き替え、なんてことはありえないのですが、さすが中国大陸。標準語と方言の壁は高く険しい。

※トニーさんは一部生声、中村獅童は生声という情報もあります。真実やいかに!

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映画「レッドクリフPart1」

2008-11-16 21:47:34 | 映画
三国志、赤壁の戦いの映画化です。とは言っても、三国志には馴染みがなく知ってるのは、登場人物の名前くらい(音だけだとちりとてちんの登場人物を思い出してしまうのですが)。
この話、とにかく長いらしく掟破りの前後編で今回は前編パート1。前半からこれでもかこれでもかの戦闘シーンの連続。お馬さんに怪我がなかったのか心配するほどの迫力です。
周兪のトニー・レオンと諸葛孔明の金城武は言葉はなくとも気持ちを通じ合わせ、これぞ男の友情!これぞ、ジョン・ウーの美学、とくれば、はい、想像できますね。またもや、女性キャラは薄い…。ウ゛ィッキーは健闘しとりましたが。
ジョン・ウー的といえば、やはりハト。でましたよ、今回も。いつもは無意味な場所に大量にいるハトですが、この映画では諸葛孔明のペットでした。
それにしても、前後編と分けても2時間半は長い。しかも、戦闘シーンが大半だったので疲れてしまいました。後編を見るときは体調整えて万全の体制で望みたいと思います。
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映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

2008-09-30 20:49:51 | 映画
マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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アメリカ版「恋する惑星」、ウォン・カーワイ初の英語圏作品はセルフカバー。
「恋する惑星」の原題は「重慶森林」、村上春樹の「ノルウェーの森」の中国語題からつけられたということで、さしずめ「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は「ニューヨーク森林」?
失恋したエリザベスは彼の行きつけだったのカフェバーでマスターと出会う。やがて、エリザベスは旅に出る。旅先で出会う人々と物語は続き、そして一年後。
愛すべき登場者たちはどこか満たされない気持ちを抱き、そして、近づきたくても近づけない。この微妙な距離感、映像などあらゆるところが紛れなくウォンカーワイ。特に「恋する惑星」「天使の涙」を色濃くトレース。「恋する惑星」に洗脳されている私としては(もう何十ぺんも見た!)、あっ、この次のシーンはブリジット・リンが?カネシロタケシが?条件反射のように。休憩中の警官、カフェの店員、ジュークボックス・・・、あれれ、ここはどこ?
・・・でもアメリカなんだよなあ。感覚的なところが大な前述2作品より分かりやすい展開と他者に対する独白(内面を他者に伝えること)。ただし、本作はフランス、香港合作、舞台がアメリカ、とクロスカルチャーな作りです。
本作がデビューとなるミュージシャンのノラ・ジョーンズはかわいい!「恋する惑星」でもフェイ様を主役に起用したしな、とすぐにそーいうことを考えてしまう中毒患者。うう、この映画を見たら「恋する惑星」が見たくなった!
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映画「闘茶 tea fight」

2008-08-14 19:59:15 | 映画
レディースデイの昨日、映画「闘茶tea fight」を見て来ました。

黒金茶という幻の茶を巡る物語で舞台は日本京都と台湾台北。お茶の味を競う闘茶がベース。
香川照之って人は本当に凄い。関西弁を使いこなして間までうまい。戸田恵梨香嬢との親子が笑えるしここが見れたのなら満足ってくらい完璧なんですが、いかんせん台湾と日本を結ぶストーリーの切実さが伝わりにくくまったくもったいない。ヴィックの使い方もあれでよかったのか?
映像や京都、台湾の風景なんかも綺麗でよかったし、会話のテンポもよかった。アニメもよかった。だから、本当に惜しい!
レディースデイだったから千円で見れたし、それは救いでした・・・。
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映画「ドラゴンキングダム」

2008-08-11 12:22:18 | 映画
オリンピックイヤーに合わせて中国をテーマにしたハリウッド映画の公開が続いています。
香港映画好きとしてはやっぱりジャッキー・チェンとリーリンチェイ(ジェット・リー)の「ドラゴンキングダム」でしょう!ファンにとっては夢の競演。
そして、アメリカ的な香港映画へのオマージュとして主人公はへなちょこ高校生で香港映画オタク。ブルース・リー&「白髪魔女伝」のDVDを行き着けの質屋で手に入れたり。画面に映るはレスリーとブリジット・リン。
いじめられっこ(というかそれはギャングやんという同級生・・・)だった彼がふとしたきっかけで如意棒を手に入れ、真の持ち主に返すために異世界(古代中国)に紛れ込むという、うーんこれもいろんな話がごちゃまぜに。・・・ベストキッドも?
その旅の途中で知り合うのはジャッキーにリンチェイ、燕という女剣客のリー・ビンビン、四人の旅は西方ではなく翡翠将軍の城を目指します。そこには如意棒の持ち主、孫悟空が石になって如意棒が届けられのを待っているのです。
しかし、ストーリーはさして重要ではなく、二人の存在感を楽しむのがこの映画の醍醐味です。前半で10分に渡る二人の手合わせがあるのですが、このためにこの映画ってあるんやなあと思いました。
あと師匠と弟子って英語では単に「teacher」「student」になるんですね。
そーいや、いっときリンチェイさん「もうカンフー映画は引退しようかな」と世迷言を言っておられましたが、気の迷いだったようでよかったよかった。
それにしても、孫悟空のリンチェイはナイナイの岡村さんに見えて仕方なかったです。
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ドラマ「すいか」初回放送記念日

2008-07-12 22:26:00 | 映画
五年前の今日、7月12日に土曜ドラマ「すいか」の初回放送がスタートしたそうです。
勢いよくDVDボックスを買った私は偶然にも今日、最終話まで見終わりました。リアルタイムでは流し見だったし、最終話を見逃したり、でやっと全話じっくり見れたのですがやっぱりじんわりいいのです。

  馬場チャン「また、似たような一日が始まるんだね」
  基子「馬場チャン、似たような一日だけど全然違う一日だよ」

今現在、主題歌大塚愛の「桃ノ花ビラ」と他の使われてた音楽が頭を回ってます。似たような一日の中で埋没しそうだった基子がこの10話の中で見つけた全然違う一日。
今日は余韻に浸って、またいつかじっくり書いていきます。

すいか DVD-BOX (4枚組)

バップ

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シネマ歌舞伎 ふるあめりかに袖はぬらさじ

2008-06-30 12:47:54 | 映画
坂東玉三郎主演「シネマ歌舞伎ふるあめりかに袖はぬらさじ」を見てきました。
3時間近い上演時間に10分の休憩。長くて、おまけに疲れもありちょっとうとうとしてしまいましたが、とても面白く余韻の残る物語でした。

●みどころ
有吉佐和子の手になる本作は、昭和47年名古屋中日劇場の文学座公演で、杉村春子のお園ほかの配役で初演されました。昭和63年には杉村春子の当たり役であったお園役を坂東玉三郎が受け継ぎ、以後、繰り返し上演されて来た名作舞台です。 そして、平成19年12月歌舞伎座公演では、ついに歌舞伎として初上演され、玉三郎渾身の演技(九度目の芸者・お園)、豪華キャスト競演で大評判となりました。
●あらすじ
時は幕末、開港まもない横浜の遊郭「岩亀楼(がんきろう)」で、ひとりの遊女が自ら命を絶ちます。おりから吹き荒れる尊王攘夷の嵐の中、「攘夷女郎」の伝説にいやおうなく一役買っていくお園 …。
(松竹サイトより)
玉三郎さんのインタビューはこちら

幕末の遊郭を舞台にしているだけあって女形の着物が綺麗~。私はお園さんの最後の着物、白地に灰色で龍?が描かれているものに惹かれました。目の保養にはなるんだけど、着物が欲しくなってしまう。ある意味、目の毒。でも、私の持ってるのより数倍上のランクなんでしょうから買いたいと悩んでいるものなんて比較もできませんが。
さて、本題。遊女でありながら純粋無垢だった亀遊(きゆう)は自らの運命に耐え切れず死を選ぶ。その悲恋は物語のきっかけではあるんですが、様々な人間のたくましさが描かれていました。烈女自害の語り部になるお園さん、亀遊さんの恋人だった藤吉は志の通りアメリカに向かい、遊郭の旦那は商魂たくましい。それぞれ喜劇的に描かれているんですけど、哀しくもあり、切なくもあり。
ともかく、玉三郎さんには圧巻。こんなに笑わせてくれるだなんて。それに、おウワサはかねがね聞いておりましたが、仕草がしなやかで美しい…。すごいもんを見た…。
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すいか 1~3話

2008-06-22 23:37:26 | 映画
この夏は「すいか」の夏になりそうです。
5年前、2003年に放送されてたドラマ「すいか」。小林聡美が主役で他の出演者も個性派が揃っていたので見るとおもしろい!毎週、楽しみにしていたのですが視聴率はイマイチだったそうです。でもその後、脚本木皿泉さんが本作品で向田邦子賞をとったり知る人ぞ知る名作。
5年ぶりにその存在を思い出した私はえ~い、とDVDボックスを買ってしまった訳です。今日、やっと1巻(1~3話)を見れました。

信用金庫で働く34歳の基子は両親と暮らしていて、母は過干渉気味。ある日、同期入社の万里子が3億円を横領して逃走。基子はそれにショックを受けるのですが、なぜか導かれるように共同アパート・ハピネス三茶にやってきます。
ここの住人は女性ばかりで、アパートに30年近く住んでいる大学教授、双子の姉が亡くなってから時間が止まっているように感じている漫画家、父親から引き継いだ管理人の三人。
2話で過干渉な母に腹をたてた基子は家出をしてハピネス三茶に転がり込みます。
そして、3話では自分の殻を破るためにあーだこーだ考えて…。

リアルタイムで見ていたときは私は30歳、気がつけば基子よりも歳をとってしまいました。だからなのか、今回じっくり見たからなのか、各回涙腺が緩みます。
心に残るセリフも多いのですが、脚本のテンポのよさも。
実は放送の翌年、一年たってからシナリオブックも出版されています↓
これも持っているのだな。DVDを見た後はこれを読み直してセリフのよさを噛みしめます。

すいか シナリオBOOK
木皿 泉,山田 あかね
日本テレビ放送網

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映画「JUNO」

2008-06-16 13:00:00 | 映画
映画「JUNO」を見てきました。
【ストーリー】16歳のジュノは、バンド仲間のポーリーと興味本位でしたたった一回のセックスで妊娠してしまう。高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リアに「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦を見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。(gooシネマ)
アカデミー賞を取った脚本は、ストリッパーの経験もある29歳の脚本家がブログを元に発掘され手がけたもの。どこにチャンスが転がっているのか分かりません。

※ネタバレあり
日本とは大きく環境(考え方)が違うので、まずこのような映画は作られないだろうし、また日本が舞台だったら観客の多くは「高校生の妊娠を扱うには軽すぎる!」という批判がでることは必至。アメリカが舞台だから、高校生が大きなお腹で通学、里子をフリーペーパーで探す…。いや、でもその奥にあるものは伝わってきました。
ジュノのお父さんに義母、イケイケの友達にぼーっとしたボーイフレンド、それに里親カップル。ジュノの周りの人たちはみんな暖かくて生きている人たち。失敗もするけど。
なかでも私は里親候補のヴァネッサが印象に残っています。ヴァネッサはキャリアウーマンのセレブ。夫マークとは結婚生活五年で子どもを切望していて里子募集の広告を載せ、ジュノはその写真がステキだといって里親を決めます。
でも、ヴァネッサは神経質。ぴりぴりとした雰囲気があるのです。
後に街中で偶然であった彼女は(友達の?)子どもをとても可愛がり、ジュノのお腹に触れて母親のような柔らかでなんともいえない表情を見せます。一方、妻ほどは子どもを望んでいない夫マーク。話が合うジュノを抱きしめてしまうのですが…。
ヴァネッサは、マークとの先がないことをどこかで感じて子どもを欲しがっていたのかも知れません。もちろん、子どもが欲しかった気持ちは純粋だったのでしょうけど、結婚生活を続けるための子どもでもあったのかも。
結局、ヴァネッサはシングルマザーとなってまで我が子をその胸に抱きます。血は繋がっていなくても彼女の子ども(という契約)なのですから。ラストの表情はまさに母親の顔。
生まれた子どもに会わないことを決めるジュノとボーイフレンド。子どもに情を持ってしまうことを分かっていたからこそ会わないことを決めた二人。病院のベッドで涙を流すジュノ。
日本もこうならないと!とは思わないけど、子どもを巡る(ジュノ自身も子ども)おおらかさには憧れます。
いろんな視点から楽しめる映画でした。男女問わずにおすすめです。あ、あんまり道徳的な方はダメかも…。音楽も◎。
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デラ富樫と新田美恵子

2008-06-09 21:06:52 | 映画
作り込むってこういうことを言うんやなあ、と感心しかり。映画「ザ・マジックアワー」を見てきました。
ギャングのボスに自らの命と引き換えに伝説の殺し屋・デラ富樫を探すように言われた男の策は、売れない役者を映画の撮影と騙して連れてくること。

そりゃもう有り得ないことこの上なしなんですが、観客は虚構の上に作られた虚構を楽しもうって人たちですからリアリティのなさなんかは楽々クリア。楽しませてくれるよねえ、という雰囲気のなか映画がはじまり、劇場中、大爆笑の連続でした。
映画の撮影と思い込んでいる役者とそのマネージャー、見ているほうは撮影じゃないということを知っている。ギャングたちは役者を殺し屋と思い込んでいる。見ているほうは殺し屋が役者ということを知っている。そのズレがおかしくておかしくて。二枚目佐藤浩市さんはすごい。本当に売れない役者に見えるし、なによりまじめな顔して演じるコメディ!これもズレの生むおもしろさ。目張りをしたデラ富樫の顔が頭に浮かんで消えてくれない…。
それでもって小悪魔マリ・深津絵里さんも可愛い。劇中で1曲とエンディングテーマを披露しているのですが実はワタクシ彼女の歌を1曲だけもっています。先日、kaoさんからドラマ化を教えられた漫画「ここはグリーンウッド」の企画ものアルバムでアイドル新田美恵子になりきった「七つの涙」というのを歌ってたのですよ。このアルバムが出たのが19年前…。もちろん、LPレコード。最後に勝ったレコードです、たぶん。深津絵里さん、実は同い年。年とらないですねぇ。
という映画の感想からは大きく離れた今日の日記でした。

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映画の日→王家の紋章

2008-05-02 13:01:30 | 映画
映画の日に映画を。本当は「マイブルーベリーナイツ」とか「つぐない」とかを見に行きたかったのですが、「王妃の紋章」へ。

監督・脚本 :張芸謀(チャン・イーモウ)
出演 : チョウ・ユンファ 、 コン・リー 、 リウ・イエ 、 ジェイ・チョウ 、 リー・マン

王ユンファは自分の保身にために結婚した後妻コン・リーを疎ましく感じており毒を盛り、ゆっくりと死に至らしめようといている。先妻の子第一王子はコン・リーと関係を持っている。王妃は第一王子を情愛で愛し、自身の子である第二王子ジェイ、第三王子を肉親の情で愛している。自分の薬にトリカブトが用いられていることを知った王妃は王への謀反を計画するのですが・・・。
中国の有名な舞台劇の映像化だそうです。こういう歴史ものって現代の政治批判だったりするのですが、たしかにそういう部分もあり・・・なのかな。絢爛豪華なセット&衣装がまばゆくて目がチカチカ。目くらまし?女官たちのセクシィーな衣装の胸元にばっかり目がいってしまいました。コン・リーはちょっと痩せたのかな?相変わらずの美貌です。
舞台劇だけあって宮殿のなかの密室的な部分が目が離せなかったのですが、おそろしく沢山のエキストラが出てくる壮大な戦闘シーンには・・・食傷気味。私個人的な感想なんですが、数の圧巻を見せるという部分は必要なシーンでしたがこれでもかこれでもかってとこはもうええわ~、とぼんやりしてしまいました。
戦闘が終わり城内に累々と積み重ねられた死体をあっという間に片付け、血を洗い流し、菊を飾り、国を王を称える歌を歌う合唱団・・・。オリンピックの開会式の総合演出をするチャン・イーモウ。去年撮影された映画ですが、なにやら今年を暗示するような気が・・・。薬を盛る王・・・ぎょ、餃子?
ユンファは悪役面をしていました(しかし、登場者のなかで底抜けに悪役かというとそうではない)。母子家庭で育ち、母思いで知られるジェイ(なんせママの名前のアルバムまで出した孝行息子!)、「すべては母のために」とうセリフにリアリティがあります。
映画でぐったりしてテーマソングで癒され、Tクラスの同窓会のためにLIEママのyodareに行った五月いっぴの休日でした。
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映画「ラスト、コーション(色戒)」

2008-02-16 22:45:57 | 映画
なんだかんだで縁があるのかアン・リーの作品は1、2作を見逃してるくらいで「推手」からほとんど見ています。前作「ブロークバックマウンテン」でアカデミー賞の監督賞受賞後の本作はアイリーン・チャンの短編を原作にした戦中の中国が舞台です。
抗日に燃える香港の大学たちが日本に加担している中国の役人を殺そうと計画、ひとりの女学生が役人に近づき、やがて抜き差しならない関係に。
話題になっているのが、トニー・レオン×タン・ウェイの激しいベッドシーン。ところが、妙に大きなぼかしが入り気になってしまいました。シーンは激しいのですが、いやらしさよりも痛々しさが。誰をも信用しない男イー(トニー)が唯一自分の存在を確認できる場所…だったのでしょうか。
登場者が自身の内面を語らないため、解釈が分かれるのですがチアチーは素の自分と演じるマイ夫人という二つの人格があり、マイ夫人のときは本当にイーを愛していたのかな。だから、素の自分に戻って活動を報告している時にはマイ夫人からはやく離れたい(=イーの抹殺)を望み、反面マイ夫人の人格から離れ切れずに揺らいでいたようにとりました。
学生運動家クワン(王力宏)の純粋な馬鹿っぷりが怖かったです。うんうん、彼がいないとあの悲劇がなりたたないのです。盲信、そんななかで誰が真実を見ていたのでしょうか。
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シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれ

2008-01-12 23:11:18 | 映画
シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれを見ました。これで5作目となるシネマ歌舞伎。今まで見なかったのを後悔するくらい面白かった!


木村錦花原作の歌舞伎狂言「研辰の討たれ」を、野田秀樹が新しい視点で書き直し、演出した舞台。平成13年8月の納涼歌舞伎で初演され、大ヒットとなりました。平成17年5月歌舞伎座において、十八代目中村勘三郎襲名披露狂言として再び上演された舞台が、シネマ歌舞伎としてよみがえります。

おはなし
赤穂浪士討ち入りのニュースは、江戸から離れたここ近江の国、粟津藩にも伝えられ、剣術の道場はその話題で持ちきりです。しかし一人だけ、赤穂浪士を馬鹿にする人物がいました、もと町人、研屋あがりの守山辰次です。仇討ちなんて馬鹿馬鹿しい、武士といえども潔い死を望まない武士もいる筈だと言い出す辰次を、家老の平井市郎右衛門が叱り付けました。すると現実的で抜け目ない辰次はすぐに態度を変え、剣術に優れた市郎右衛門に剣術を学びたいとお追従を言う始末。主君の奥方、萩の江の前で、市郎右衛門に散々に打ち据えられて、辰次は仕返しに一計を案じますが・・・


野田秀樹演出だからか分かりやすく、面白い。でも、3年前の上演だからギャグが微妙に古く、アンガールズや波多陽区などを模した場面も登場します。きわめつけは中村獅童。劇中で「結婚するやつもいるのに」そうです、当時は電撃結婚発表の直後。よもや、映画上演時にこんなことになっているとは。
ほかにもアドリブっぽいセリフがあって、勘三郎さんが自分を殺そうとしている人に向って(息子の勘太郎)「あなたは本当はやさしい人だ!揺れたかどうかも分らない震度3の地震で彼女にすぐ電話して<いま大丈夫だった?>と聞くようなやさしい人だ!」苦笑する侍。
筋自体は上を読んでいただければ。そこは論じるほどの歌舞伎の知識もないのでパスします。素人でも分かる見どころは沢山!染五郎&勘太郎の殺陣やアクションは素晴らしく、中村志のぶさんは女?と思うようなお声と姿。全身白塗り&ふんどし姿のからくり人形(演じるは片岡亀蔵さん)を見たらそら脳卒中にもなるってもんです。ちなみに件のからくり人形はこちら↓



怖い。刀持ってなぜか森山直太郎の「桜」を熱唱…。これ見てびっくりして家老が死んじゃうのです。
学生時代は歌舞伎やら文楽、狂言など連れていってもらって、もっと見たい!と思ったのですが、自分で調べてまではなかなか。すぐに見に行ける映画で歌舞伎を見るのはいいですね。歌舞伎が好きな人も顔アップで演者の姿を見ることはないでしょうから、また違った視線で見られていいのでは?
難を言うとなぜかこの作品だけ前売りなく一律2,000円なのです特別興行のため割引がないのです。値段を下げてもっと見やすくする方が歌舞伎を見たい人が増えていいような気もするのですが。やっぱり敷居が高い歌舞伎界。
また、生でも見てみたいもんです。
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映画「笑う大天使(ミカエル)」

2007-11-25 22:56:43 | 映画
中学~高校生の頃、雑誌「花とゆめ」は面白かった。いまだ続いている「ガラスの仮面」に「ブルーソネット」、「ピグマリオ」、「小さなお茶会」、「アクマくんシリーズ」、忘れちゃいけない「ここはグリーンウッド」などなど。思い入れは語りつくせません。
なかでも、川原泉や遠藤淑子には、はまりにはまり今だに当時の作品の数々は私にとっての金字塔です。
そんなことは別に語るとして川原作品初の映像化となった映画「笑う大天使(ミカエル)」をDVDにて鑑賞。
…なんで映画にしたん?いえ、私は漫画→映像化を否定しているのではないし、映画は別モノ、楽しければいいじゃない!とは思ってはいるのですが、そんな考えを超越していました。
映画は別モノと思ってるので、ロレンス先生がイケてないことも史緒が大阪弁なこともCG使いまくりなこともOKです。
ですがですが、原作ファンとして一番納得できないのが聖ミカエルの乙女たちの制服が胸元開きすぎ、パーティーの生徒たちのドレスが露出しすぎ&菊池凜子のノ○ブラ(ノー○ラ、そのまま書いちゃうと変な書き込むが増えるため)!
由緒正しきお嬢様学校なのに、シスターが厳しい筈なのに…。そして、何故かノ○ブラと分かる衣装の菊池さん。あの制服の胸元(背中も開いてるんだな)では、“綺羅の空間”が伝わらないではありませんか…。
面白いところもあるのに詰め込みすぎて、もはやよー分からん。なんで巨大化するんやー。アクションしつこすぎー。
ああ、映画を見たことを忘れるために早く原作を読みなおそう。というわけで映画の話だったのに最後のリンクは文庫本。


笑う大天使(ミカエル) (第1巻) (白泉社文庫)
川原 泉
白泉社

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