天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

新春文楽公演

2019-01-07 21:19:14 | 観劇
わたしの鑑賞も一巡以上しているようですべての演目二回目以上の観劇でした。

昼の部
「二人禿」
「伽羅先代萩」
「壺阪観音霊験記」



昼の部は手ぬぐい撒きに備えて一列目。



字幕見えないよ!いつも字幕に頼ってますがいざとなると字幕に頼らなくても結構ヒアリングできてました。
文楽というのは感情の吐露の瞬間にぎゅっと掴まれて、先代萩の場合は実子が殺されたときには気丈にしていた乳母政岡が我が子の亡骸に慟哭する場面。

今回一列目でみて目視確認したのが壺阪の沢一の疱瘡の跡でした。こちらは観音さんのお力により目が見えるようになる霊験あらたかなお話です。
身を投げる場面、その瞬間はだれもつかってないのに命が落ちていく重さが見えたようでした。


夜の部
「冥途の飛脚」
「壇ノ浦兜軍記」



新春から…心中物…。お隣の方々がはじめて見たらしく前半の関係性やら頭がこんがらがっておられましたが道行でぐっときたそうです。
もうこれは忠兵衛のダメっぷりがしんどいんですが(養子なのに女のためにお金を使い込む)、どないしょうもなく死を選んだ2人の冬の道行きの情景は切なく美しい。
ところで、冥土も遊郭、阿古屋(壇ノ浦)も遊女なので三味線で唄う場面で翠帳紅閨という単語があり、閨という単語と紅でこれは隠微と思ったらやっぱり女性の寝室のことだそうです。ひとつ賢く(?)なりました。
そんな文楽鑑賞記。
コメント
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