第三部本朝廿四孝鑑賞。芳穂さん、千歳さん、織太夫さんと好きな太夫さんが並んでるやんと思ったら最初の希さんから凄かった。線が細いなあと思ってた希さんのぐいぐいした語り!文楽を定点観測ならぬ観劇してるとこういうのがたまりません。
希さんと芳穂さんの語るお姿に「寝床」のヒント貰う。
15年ぶりの上演になった段から、本朝廿四孝といえばこれやろという十種香と奥庭の段。わたしはこの話が好きで「軒付け」のときにも入れようと画策してたくらい。
何が好きかっていうと思い込み激しい八重垣姫の戦うヒロイン像だと思う。
ほんで最後は「奥庭狐火の段」。今年の春、「義経千本桜」の通しがなくなったのが悔しくて悔しくて。勘十郎様の身体の動く間に(言い方!)絶対アレもういっぺん見たい。
そして、こっちもその狐×勘十郎様。ここは舞台を見ちゃうから太夫さんと三味線(琴も)そらもう力量ないと霞んでまう。
最後、ライトが全開になったときに泣きそうに。ああ、文楽が、狐が帰ってきた。