凧揚げというよりもロケット花火かも。。。
何事にも人より時間がかかる。
そのうえ、人よりできるというわけではない。
ただ時々、ところどころ、得意なことがあって、それの処理能力と行動の速さという可動域というをもっているので、すべてにおいてそういう人間なのかと思われることもあるが、もって生まれたわたしというのは非常に不器用で、いろんなものをもっていないのである。
運動、音楽、人間関係。わたしはそれらを母親の胎内に置き忘れてきたのだ。
とはいうものの、ここ数年ことあるごとに機会があり、コツコツと取り組んでいたらわずかにできるようになり、まるっきり母親の胎内に忘れてきていたわけではなかったのだと知る。
それはともかく、落語活動を12年近く続けてきて素人落語の層の厚さもあいまりここ数年は自分ができる活動の上限近くの高座数になってきていたような気がして、高座数を減らしていきたいと2年ほど考えていた。
またお客さんから「もっと落語をがんばらなあかん」とも言われたのもおんなじ方向を向いて走っていくことの限界が見え、止まりたくなったのだ。
わたしゃ自分のためにやってるねん。
というわけで、実力ある方々が自粛中に落語やめてもいいかと思う中、ザ★不器用なわたしは淡々と稽古に励んだ。落語もイロモノも。
2年前から思っていたことが実現した。
高座の数が減り、教室の稽古に息切れしていたのがなんとかくらいついていくことができた。いや完成までは全然道のり遠いけど。
そして、思う。自分がいいと思いことに軸足を置こう。ひとと比べられることを恐れず、かといってその波に飲み込まれることなく。コツコツと歩んでいこう。
ただ高座の数が減って残念だったこととして、施設でのご奉仕ができなくなったことがある。そこで知り合った方々、追いかけてきてまでお礼を言ってくださった方、一緒に歌った方、がんばれと言ってくださった方、そんな方々のことを祈る。祈る。祈る。