天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

新世界南光亭@動楽亭

2011-12-27 12:55:42 | 落語
少し遡った落語会記録。

【演目】
桂ちょうば 「延陽伯」
桂南光 「上燗屋」
仲入り
桂南光 「子はかすがい」

開演前にざこばさんのお声が。袖では満員のお客さんを南光師に「なんでやねん」と怒って(?)おられたようです。
ちょうばさん、もうすぐ結婚3年目だそうで、最後に見たときは結婚しましてん、と言っておられたので3年ぶりらしい。ざこば師のハナシをマクラでたっぷりして半ばまで。
南光師は、談志さんのハナシをたっぷり。(ここにいるお客さんは)親戚みたいなもんやから、といろんなお話を(ふふふ…)。談志さんは酔っぱらっていても米朝師匠の「談志くん、立ちなさい」の言葉にしゅっと立ちあがってはったそうです。
「子は鎹」を目的に行ったのですが、ちょっとワタシ的に琴線に触れる造形が。20年ほど前に小佐田定雄さんが上方版に直したものだそうです。
印象に残った番頭さんのセリフ
1)前の嫁はんのことをくさす → いやいや、それがあったから今がんばってるんやろ。人間無駄なことなんかないんや。
2)わしが全部悪いんや、と猛省 → そんなに自分を責めなさんな。酒が悪いんやとうちの旦那さんも言うてる。
3)偶然、別れた子どもと再会する → 神さんのお導きやないか。
私の内面
1)自分でも別れた女のことを笑いものにしていることにちょっと納得してなかった。この展開はいい!
2)上記に続き、番頭さんのフォローがあることで過去を思うお父ちゃんが立体的になっている。
3)私がこの噺で演じたいことのひとつのは「人は生まれ変わることができる」(現実には難しいのは知ってるし、私も信用はせんけど)ということ。それをより明確にしているように感じたセリフでした。

もちろん、子どもへの愛情とかぐっとくるところもあり。じんわりしました。そうそう、子どもの名前は上方らしく寅公でしたー。
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4 コメント

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上方版 (笑らく)
2011-12-27 18:08:52
「子は鎹、上方版」聴いてみたい。

>「人は生まれ変わることができる」(現実には難しいのは知ってるし、私も信用はせんけど)ということ。

生まれ変わらなかったらこの噺は成り立たない訳ですから、これはこれで良しとして・・・・・・。
確かに人間って余程の事がないと性分は変わりません。
酒癖の悪い奴は死ぬまで酒癖悪いし、女癖の悪い奴は死ぬまで女癖悪いし、手癖の悪い奴は、博打癖のある奴は・・・・・・etc。
持って生まれた性分は死ぬまで治りません。
そんな人いっぱい知ってます。(笑)

かと言って、滅茶苦茶真面目だと落語になりませんしね。
落語とは人間の業の肯定である。上手い表現ですね。
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re:笑らくさま (faye-y)
2011-12-27 22:56:28
上方版もいろいろあるみたいですよー。
南光師のは私のと同じく奥さんが子どもを育ててるバージョンでした。

人は生まれ変われることができる、本気なら。
それって、希望ですよね。。。
私は「お父ちゃん」に同じことを犯して欲しくないのです。
神様が与えてくださったチャンスにしがみついて欲しいのです。
業の肯定はもちろんのこと、お父ちゃんに一度失ったものを
手に入れたこのしあわせを忘れてほしくないなあ、と思っています。
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落語の中に (れもん)
2011-12-27 23:19:41
深いですね~。
人間って、アホやけど、やり直せるっていうか、落語の中には希望があります。
ええ噺ですね(^ ^)
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re:れもんさま (faye-y)
2011-12-28 12:41:23
いったん壊れたものでも繕うことができるんですね。
前と違うかも知れないけど、やっぱりチャンスが
ある未来に期待したいですね。
一人になったお父ちゃんは辛い思いもしたでしょうから
しっかりとお母ちゃんと寅ちゃん(亀ちゃん)の手を
握って歩いてほしいですね!
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