●調査期日及び項目
平成28年7月25日(月)~7月26日(火)
(1)新潟県上越市 上越クリーンセンター(仮称)整備について
(2)神奈川県相模原市 ごみ処理施設について
(3)神奈川県横浜市 社会福祉法人同塵会 介護ロボット活用について
きょうは2箇所目「神奈川県相模原市 ごみ処理について」
割愛して報告します。
特色は、ストーカ炉の焼却灰も流動床式溶融炉で処理していること、リサイクルの徹底、最終廃棄物(灰)の徹底した減量化です。
(1)焼却・リサイクルフロー
①市内焼却ごみ40% → 北清掃工場・ストーカ炉にて焼却→焼却灰を南工場で溶融処理
②市内焼却ごみ60% → 南清掃工場・流動床式ガス化溶融炉にて処理
③粗大ごみリサイクル → 市民へ提供
④資源ごみ→資源化施設で選別→再生品工場
⑤サーマルリサイクル → 余熱利用施設(温水プール・温室)へ提供
⑦サーマルリサイクル② → 発電(施設使用と売電)
⑥マテリアルリサイクル → 鉄・アルミ(溶融炉選別)、スラグ(舗装剤)
(2) 北清掃工場長寿命化計画
①施設概要
処理方式 ストーカ炉
横型回転破砕機 処理能力 450t日(150t×3炉) 85t/日(1基)
竣工年月 平成3年12月 平成3年8月 契約額 135億7千万円 11億3千万円
②延命化目標年数 :45年稼働(平成48年)
③主な延命化工事内容
・蒸気利用の効率化:発電量の増加(蒸気タービン発電機、低圧蒸気復水器能力増強)
・熱回収量の向上:低空気比燃焼により、排ガス熱損失を低減し、かつ燃焼空気量及び排ガス量を低減することで通風使用電力を削減
・電力削減:インバータ化、高効率モータ等の採用による使用電力の削減
④LCC(ライフサイクルコスト)比較
LCC比較検討した結果、延命化工事は一時的に概算で約75億円必要になるが、建て替 えをした場合と比べて長期的に約49億円有利となる。
平成33年3月完成予定
(3)南清掃工場の経緯 平成22年3月竣工
①施設の概要
・処理能力 525t/日(175t/日×3炉)
・炉形式 流動床式ガス化溶融炉(溶融過程でアルミ・鉄を分別)
・発電方式 蒸気タービン発電(最大10,000kw)
・設計・施工 株式会社 神鋼ソリューション
・契約金額 18,993,450千円(税込み)
②運営状況
・稼働状況
項目 運営状況
ごみ処理量 119.493t(市内ごみ60%) 北清掃工場焼却灰3,112t含む
処理灰量 4,457t 薬剤・セメント処理後埋め立て処分
不適物量 5,095t 埋め立て処分
スラグ 6,930t JIS認証取得、アスファルト骨材、最終処分場の覆土材料として有効活用
鉄・アルミ 鉄 782t 全量を売却
アルミ 91t 全量を売却
都市ガス使用量 358,154㎥ 主に炉の立ち上げに使用、30㎥/tと少ない。
発電量 57,845,590kwh 売電金額5億7,333万円
場外余熱利用 蒸気供給 市健康文化健康センター(温水プール)
かながわグリーンハウス(温室)
・運営体制
市直営 焼却計画・点検整備計画の策定、受付業務、スラグ等搬出業務
ごみ運搬業務
委託 プラントの運転((株)神鋼環境ソリューション、3年間継続契約)
(4)その他、所感等
①相模原市のごみ処理は、家庭での4Rを基本に組み立てられている。
Refuse(リフューズ)
不要なもの、余計なものは「いりません」と断ること!
例えば…買い物の時には、マイバッグを利用すれば、レジ袋を使わなくてすむよ!
Reduce(リデュース)
ごみを減らすこと!例えば…シャンプーは詰め替えのできる商品を選ぼう!
Reuse(リユース)
まだ使えるものを、くりかえし使うこと!
Recycle(リサイクル)
資源としてまた利用すること!
例えば…きちんと分別のルールを守って、ごみを出すとリサイクルがしやすいよ!
・家庭での4Rの後、更に廃棄ごみのリユースやリサイクルを処理過程で行っている。
ごみ処理に関する基本概念を徹底している。
・流動床式溶融炉の採用による鉄・アルミの分別回収もリサイクルの考えに基づいている。
最終的にスラグが残るだけで、最終処分場の延命化も図られている。
発電による売電、温水プールや温室への余熱利用などリサイクルの徹底が理解できる。
②長寿命化計画に見られるコスト意識も特徴である。
最低限の投資で最高の結果を得ようとする姿勢は評価できる。
平成28年7月25日(月)~7月26日(火)
(1)新潟県上越市 上越クリーンセンター(仮称)整備について
(2)神奈川県相模原市 ごみ処理施設について
(3)神奈川県横浜市 社会福祉法人同塵会 介護ロボット活用について
きょうは2箇所目「神奈川県相模原市 ごみ処理について」
割愛して報告します。
特色は、ストーカ炉の焼却灰も流動床式溶融炉で処理していること、リサイクルの徹底、最終廃棄物(灰)の徹底した減量化です。
(1)焼却・リサイクルフロー
①市内焼却ごみ40% → 北清掃工場・ストーカ炉にて焼却→焼却灰を南工場で溶融処理
②市内焼却ごみ60% → 南清掃工場・流動床式ガス化溶融炉にて処理
③粗大ごみリサイクル → 市民へ提供
④資源ごみ→資源化施設で選別→再生品工場
⑤サーマルリサイクル → 余熱利用施設(温水プール・温室)へ提供
⑦サーマルリサイクル② → 発電(施設使用と売電)
⑥マテリアルリサイクル → 鉄・アルミ(溶融炉選別)、スラグ(舗装剤)
(2) 北清掃工場長寿命化計画
①施設概要
処理方式 ストーカ炉
横型回転破砕機 処理能力 450t日(150t×3炉) 85t/日(1基)
竣工年月 平成3年12月 平成3年8月 契約額 135億7千万円 11億3千万円
②延命化目標年数 :45年稼働(平成48年)
③主な延命化工事内容
・蒸気利用の効率化:発電量の増加(蒸気タービン発電機、低圧蒸気復水器能力増強)
・熱回収量の向上:低空気比燃焼により、排ガス熱損失を低減し、かつ燃焼空気量及び排ガス量を低減することで通風使用電力を削減
・電力削減:インバータ化、高効率モータ等の採用による使用電力の削減
④LCC(ライフサイクルコスト)比較
LCC比較検討した結果、延命化工事は一時的に概算で約75億円必要になるが、建て替 えをした場合と比べて長期的に約49億円有利となる。
平成33年3月完成予定
(3)南清掃工場の経緯 平成22年3月竣工
①施設の概要
・処理能力 525t/日(175t/日×3炉)
・炉形式 流動床式ガス化溶融炉(溶融過程でアルミ・鉄を分別)
・発電方式 蒸気タービン発電(最大10,000kw)
・設計・施工 株式会社 神鋼ソリューション
・契約金額 18,993,450千円(税込み)
②運営状況
・稼働状況
項目 運営状況
ごみ処理量 119.493t(市内ごみ60%) 北清掃工場焼却灰3,112t含む
処理灰量 4,457t 薬剤・セメント処理後埋め立て処分
不適物量 5,095t 埋め立て処分
スラグ 6,930t JIS認証取得、アスファルト骨材、最終処分場の覆土材料として有効活用
鉄・アルミ 鉄 782t 全量を売却
アルミ 91t 全量を売却
都市ガス使用量 358,154㎥ 主に炉の立ち上げに使用、30㎥/tと少ない。
発電量 57,845,590kwh 売電金額5億7,333万円
場外余熱利用 蒸気供給 市健康文化健康センター(温水プール)
かながわグリーンハウス(温室)
・運営体制
市直営 焼却計画・点検整備計画の策定、受付業務、スラグ等搬出業務
ごみ運搬業務
委託 プラントの運転((株)神鋼環境ソリューション、3年間継続契約)
(4)その他、所感等
①相模原市のごみ処理は、家庭での4Rを基本に組み立てられている。
Refuse(リフューズ)
不要なもの、余計なものは「いりません」と断ること!
例えば…買い物の時には、マイバッグを利用すれば、レジ袋を使わなくてすむよ!
Reduce(リデュース)
ごみを減らすこと!例えば…シャンプーは詰め替えのできる商品を選ぼう!
Reuse(リユース)
まだ使えるものを、くりかえし使うこと!
Recycle(リサイクル)
資源としてまた利用すること!
例えば…きちんと分別のルールを守って、ごみを出すとリサイクルがしやすいよ!
・家庭での4Rの後、更に廃棄ごみのリユースやリサイクルを処理過程で行っている。
ごみ処理に関する基本概念を徹底している。
・流動床式溶融炉の採用による鉄・アルミの分別回収もリサイクルの考えに基づいている。
最終的にスラグが残るだけで、最終処分場の延命化も図られている。
発電による売電、温水プールや温室への余熱利用などリサイクルの徹底が理解できる。
②長寿命化計画に見られるコスト意識も特徴である。
最低限の投資で最高の結果を得ようとする姿勢は評価できる。