ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

デビューして25年経っても、熱いロック! Thunder - アルバム「Wonder Days」

2022-02-02 05:47:39 | ブリティッシュロック

 

最近、1990年のデビューアルバムを振り返ったイギリスのベテラン・バンド、「THUNDER」。

今年はデビュー32年目で、まだバリバリの現役。昨年3月に発売された最新作も元気いっぱいで気に入っているのですが、2015年発表のデビュー25年目の作品「Wonder Days」が素晴らしい。

55才で発表ですが、30才の時と変わらない熱いロック魂が溢れていて年齢の高さをいささかも感じさせません。

まさに正統派ブリティッシュ・ハード・ロック。じわじわ来る熱いガッツがかっこいい。

 

Thunder - When The Music Played

ややスローなテンポの「When The Music Played 」は、バドカン、フリー的ですが、モダンな味付けにゾクゾクします。シンプルなリフに自然に腰が動きます。

「後ノリ」って感じの、やや後ろに重心が来るようなリフが絶妙。音も適度にハードで、尖がっている。

2015年でも、この音が出てくるっていうのが、実に嬉しい!古いとバカにする人はどっかに行ってください。

そして、哀愁のあるメロディがまさにイギリスの香り!この特徴はアメリカンのバンドには絶対ないものですね。ブリティッシュ・ロックそのもの。

ルークのギターもダニーのヴォーカルも円熟の極み!ラストのギターが奏でるメロディはとどめのかっこよさです。

 

THUNDER - RESURRECTION DAY

"RESURRECTION DAY"はちょっとポップで、アメリカンな香りを感じさせる曲で、こういう曲では違った雰囲気になりますね。彼らの懐の深さを感じます。

やっぱり、ダニー・ボウズの歌のうまさが絶対的ですね。

こんな曲をライブでやったら、超盛り上がると思います。

広がる大地の中、まっすぐな道路をこの曲を流しながらドライブしたい感じがします。

 

Thunder Broken From the album Wonder Days

バラードもご紹介しましょう。名曲です。

メンバーの姿が映ってますね。デビュー時と全く容姿が変わってますが、元気です。

ダニーの声は本当に素晴らしい。彼の声があってこそのサンダーです。

日本人の好きな声かもしれません。

 

クラシック・ロック・ファンの多くが知らないバンドのサンダーですが、バドカン、フリー、初期ホワイトスネイクが好きな人だったら、聴いてほしいと思います。

ポール・ロジャース、デヴィッド・カヴァーデイルに匹敵する最高のヴォーカリスト、ダニー・ボウズの声に魅了されると思います。

 

 

 

 

 

 

 

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日本のハードロックファンに愛されるバンド、Thunderのデビューを振り返る - Backstreet Symphony(1990)

2022-01-23 12:29:36 | ブリティッシュロック

Dirty Love (2009 Remaster)

私が日常的に聴いているイギリスのバンド、THUNDER。

1990年発表、あのアンディ・テイラーがプロデュースした1stアルバム「バックストリート・シンフォニー」から数曲紹介します。

私のブログを覗く人はクラシック・ロック、いわゆる1960年代後半くらいから1980年代前半くらいまでのロックを好きな人が多いので、このバンドを知らない(知っていても興味ない)と言う人がほとんどだと思います。このバンドは1990年にアルバム・デビューしていて、アメリカではほとんど成功していないから(ファースト・アルバムは小ヒットはした)、日本における一般のロック・ファンはほとんど知らないのです。

でも、いわゆるハード・ロック、メタルのマニアはこのバンドをかなり評価したりします。

この種のマニアはボン・ジョビやジャーニー系のポップ・ロックから、メタリカやメガデスに象徴されるスラッシュ・メタル、吐き捨てヴォーカルが一般人に衝撃を与えるデス・メタル、そして、ドリーム・シアターに象徴されるプログ・メタル、エアロスミスやガンズに象徴されるロックンロール系等々細分化されたジャンルがあるので、いろいろな嗜好があるのですが、その雑多な集団の中の多くの人がこのバンドを好きだったりします。

まあ、音楽にうるさい人からは大雑把と文句を言われそうですが、一般の人にこのバンドを説明するなら、70年代前半のバッド・カンパニー的な音楽をやるシンプルなロック・バンドと説明するのがわかりやすいでしょう。骨太の王道のロックという表現する人もいれば、古くさい地味なロックと表現する人もいるような気がします。でも、演奏は上手く、歌は絶品。たまに、ハードな曲がありますが、ハード・ロック・バンドというより、ブリティッシュ・ロック・バンドと説明した方がよいバンドです。普遍的なロック、例えばストーンズなどに共通する音楽かもしれません。そんな彼らが、なぜか日本のハードロック・ファンの心をとらえてしまったようなんですね。日本人は堅実な職人肌のバンドが好きなのかなあ。

このバンド、紆余曲折はあったものの、2022年の現在もバンドは継続しており、現役のバンドです。アメリカで成功しなかったけど、日本と本国の英国で深く愛されて、忠実なファンに支えられてきました。主要メンバーは現在61才。音楽は枯れておらず、デビュー時と同じようなエネルギッシュな演奏を聴かせてくれます。

で、本題です。その彼らの原点ともいえるファースト・アルバムから、4曲ほど聴きたいと思います。

まずは、「Dirty Love」。ビデオは彼らが30才頃のもので、まだ、若い!70年代の雰囲気が漂うスロー~ミディアム・テンポのハードロックです。彼らの名刺代わりの曲と言われています。少しだけ、ポップですが、ポップになり過ぎない。渋さも兼ね備えていますね。リフ的にはグラム・ロック的なところもあるかな。安心して聴けるバランスのいい曲だと思います。

 

次はこの曲。

Thunder – She’s So Fine (Official Video)

最初のシングル化と思います。メディアには「レッド・ツェッペリン」的と評価された1曲です。でも、ネガティブではなく、ポジティブな評価だったと思います。そこは物まねでなく、骨太な演奏と歌のうまさが評価されたのかと思います。けっこう聴きごたえがありますね。実によくできたハードロック!完成度が高い!最新アルバムでも「レッド・ツェッペリン」的な曲がありますよ!

 

Thunder - Backstreet Symphony (1990) (Music Video) WIDESCREEN 720p

この曲はアルバム・タイトル曲。このギターのリフが好きですねー。まさに音の壁。ロック・ギターのシンフォニーという感じが好みです。この曲のアレンジは独特だなあ。

ルーク・モーリーの左利きギター、かっこいいですね。

 

Thunder – Love Walked In (Official Video)

今度はバラードです。ダニー・ボウズの歌の上手さが光る曲です。イギリス人らしい、陰りのあるメロディが魅力です。

 

こうやって、振り返ると、デビュー時からかなり完成されてました。まあ、このアルバム製作時は29才で、それまでに、音楽業界で揉まれてきた経験もあったからでしょうね。ある意味、プロのミュージシャンとしてはベテランになってからの再スタートだったんです。

1990年に1970年代風のロックを作り、それで、熱烈なファンをつかむというのは今となっては正解でした。大成功は得られませんでしたが、息の長い活動と指示を得られるベースになったからです。流行の音楽に乗っていたら、一時的に成功しても上手くいかなかったでしょうね(実際、彼らは1980年代に前身のバンドで失敗しています。)。

まだまだ、サンダーには活躍してもらいたいものです。

 

 

 

 

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今聴くと、無骨なところがクセになる。Hot As A Docker's Armpit [2013 Remaster] / バッジー(Budgie)

2021-12-05 09:56:43 | ブリティッシュロック

Hot As A Docker's Armpit [2013 Remaster]

1969年結成の、イギリスはウエールズ出身のハードロック・バンドの1972年発表のアルバム「Squawk」からです。

このバンド、日本で人気なかったんですが、あのメタリカ、アイアン・メイデン、そして日本の「人間椅子」が評価してたりして、21世紀の現在は歴史に足跡を残したバンドとして評価されてますね。

このバンドが人気なかったのは、地味な曲調が多かったことが原因とは思いますが、70年代のロック・ジャーナリズムを牛耳っていた「ミュージック・ライフ」誌の影響もあるのではないか?と推測してます。

1974年、1975年当時中学生だった私は、「ミュージック・ライフ」を愛読してたのですが、この雑誌は「バッジー」の作品を酷評してました。当時は、インターネットなんてなかったわけで、ラジオでもこのバンドの曲は流れないから、雑誌で酷評されるとみんな買いません。私も買わなかったのですが、あまりにも酷評してたので、強烈に印象に残ってました。まあ、ミュージック・ライフ誌は女性編集長で、アイドル的なバンドを求めてたわけで、無骨なこのバンドは興味をもてなかったのかも。ちなみに、同時期あの「ラッシュ」についても扱いが冷たかったのを記憶してます。評価をしつつも扱いが小さいみたいな感じですかね。おかげで、ラッシュも「パーマネント・ウエーブズ」が出るまで、日本では無名って感じがしました。

この「バッジー」というバンドは、けっこう面白いリフや曲構成を持ってて、それが、後進のハードロック・バンドに強い影響を与えたようです。ハード・ロック、ヘヴィ・メタルという音楽の世界で、まちがいなく個性という輝きを放ったことは間違いないようです。

この曲は後半の展開が好きですね。聴きごたえあります。

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何万回聴いても飽きない。血沸き肉躍る名曲!これがブリティッシュ・ロックだ!!

2021-09-11 20:54:03 | ブリティッシュロック

Iron Maiden - Hallowed Be Thy Name (live)

私には、何千回、何万回聴いても飽きないロックの名曲というのがある。そして、その中で「血沸き肉躍る」という感じの興奮する曲がある。それは、例えば、クリームの「ホワイト・ルーム」だったり、シカゴの「長い夜」だったり、ELPの「Karn Evil 9(邦題:悪の教典#9)」だったりする。

1982年3月に発表された、この曲は世に知れ渡ってからもうすぐ40年だ。未だにこの曲の魅力は色あせていない。やはり、血沸き肉躍るのだ。

起伏のあるリズム展開、メロディアスなギターによるユニゾン&ハーモニーの印象的なリフレイン、そして、ドラマティックなメロディと感情の込められたヴォーカル。フック(ひっかり)のある曲の展開は、非常に耳に残る。

そして、やはり聴きどころは、後半の見事なギターによる鬼気迫る演奏!ツイン・ギターによるバトルと実に爽快な協調!ロック・ギターのカッコよさを次々と決めまくる。マイケル・シェンカーの「ロック・ボトム」のギターソロに匹敵する見事な高揚感だ。ロックを聴いていてよかったーと思ってしまうスリリング感。そこに、入ってくるハイトーンのヴォーカル。そして大団円。

すべてが完璧だ。この曲にはこのバンドの魅力が凝縮されている。

歌詞は死刑囚が処刑を迎えるにあたって、色々なことを考えるという暗い話だが、分析してみると、死の直前の人間の気持ちをうたい上げた作品ともいえる。普遍的な人間の心理を歌ったとも捉えられる。

曲名であるサビの部分で繰り返される慣用句は日本語にすると「御名をあがめさせたまえ」というキリスト教の言葉で、日本人風に表現すれば「ああ、神様!」みたいな感じだろうか?

「あがめる」というのは「聖とする」という言葉で、尊ぶということだから、「神様を尊びます」というのが直訳なのだろうが、やっぱり、日本人風なら「神様!」というイメージかもしれない。

ライブ画像は、たぶん30年前以上のもの。でも、音がかなりいい。

このヴォーカルの人は、パイロット免許を持っていて、世界ツアーの時は、機材とメンバー、ローディー等をバンド専用の旅客機に載せて、機長を務めるというとんでもない人。パイロットと言えば、頭が良くて、運動神経が良くて、目もよくないといけない。それで、ロック・ヴォーカリスト!すごいなー。

バンド名を今回のブログの表題から抜き、本文にも載せなかったは、意図的なものです。

とにかく、大好きな曲です。まさに、イギリス人だから作れた曲、ブリティッシュ・ロックだと思います。

 

 

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ブリティッシュ・ロックの名バイプレイヤー!Bernie Marsden - You're the one

2021-07-01 21:12:58 | ブリティッシュロック

Bernie Marsden - You're the one

デヴィッド・カーヴァーデイル率いるホワイトスネイクの名曲、「Here I go Again」をデヴィッドと一緒に作ったのはこの男だ。

同じく、ホワイトスネイクの名曲「Fool For your loveing」では、痺れるギターソロを披露している。

そんな彼が、1979年のソロ・アルバムで非凡な才能を見せた。ギターもヴォーカルもいいし、曲もいい。この曲は私の大好きな曲である。

Bernie Marsden - Head The Ball

同じアルバムからは、スリリングなこの曲も紹介しよう。心地よいインストである。

 

Bernie Marsden - Steamroller Blues

この曲はどブルースである。なかなか味がある。ドラムがイアン・ペイス。たぶん、1970年代後半。ヴォーカルとギターをやってる。この時は中肉中背。1980年代に、ホワイトスネイクで来日したときはすでに肥満体型になっていた。

 

Bernie Marsden - Here I Go Again (4k)

最後に、彼の大仕事の一曲。自分自身で歌っている。たぶん2年前の2019年で67才くらいか?かなり太ってしまったが、元気そうだ。やはり、歌が上手い。

彼自身は大成功してはいないが、ブリティッシュ・ロック・シーンの中で、実にいい仕事をして、多くのロック・ファンの心をとらえてきた。

私の好きなギタリストだ。

 

 

 

 

 

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