最近、1990年のデビューアルバムを振り返ったイギリスのベテラン・バンド、「THUNDER」。
今年はデビュー32年目で、まだバリバリの現役。昨年3月に発売された最新作も元気いっぱいで気に入っているのですが、2015年発表のデビュー25年目の作品「Wonder Days」が素晴らしい。
55才で発表ですが、30才の時と変わらない熱いロック魂が溢れていて年齢の高さをいささかも感じさせません。
まさに正統派ブリティッシュ・ハード・ロック。じわじわ来る熱いガッツがかっこいい。
Thunder - When The Music Played
ややスローなテンポの「When The Music Played 」は、バドカン、フリー的ですが、モダンな味付けにゾクゾクします。シンプルなリフに自然に腰が動きます。
「後ノリ」って感じの、やや後ろに重心が来るようなリフが絶妙。音も適度にハードで、尖がっている。
2015年でも、この音が出てくるっていうのが、実に嬉しい!古いとバカにする人はどっかに行ってください。
そして、哀愁のあるメロディがまさにイギリスの香り!この特徴はアメリカンのバンドには絶対ないものですね。ブリティッシュ・ロックそのもの。
ルークのギターもダニーのヴォーカルも円熟の極み!ラストのギターが奏でるメロディはとどめのかっこよさです。
THUNDER - RESURRECTION DAY
"RESURRECTION DAY"はちょっとポップで、アメリカンな香りを感じさせる曲で、こういう曲では違った雰囲気になりますね。彼らの懐の深さを感じます。
やっぱり、ダニー・ボウズの歌のうまさが絶対的ですね。
こんな曲をライブでやったら、超盛り上がると思います。
広がる大地の中、まっすぐな道路をこの曲を流しながらドライブしたい感じがします。
Thunder Broken From the album Wonder Days
バラードもご紹介しましょう。名曲です。
メンバーの姿が映ってますね。デビュー時と全く容姿が変わってますが、元気です。
ダニーの声は本当に素晴らしい。彼の声があってこそのサンダーです。
日本人の好きな声かもしれません。
クラシック・ロック・ファンの多くが知らないバンドのサンダーですが、バドカン、フリー、初期ホワイトスネイクが好きな人だったら、聴いてほしいと思います。
ポール・ロジャース、デヴィッド・カヴァーデイルに匹敵する最高のヴォーカリスト、ダニー・ボウズの声に魅了されると思います。