New Year's Day - U2
今年ラストにアップするのはどの曲にしようかなって悩んだ挙句、新年を迎えるということで、この曲にしました(政治色、メッセージ性の強い曲みたいですがタイトルは間違いなく新しい年)。U2の名曲は数多くありますが、大学生の頃にこの曲を聴いたときの衝撃が大きくて、時々聴かずにはいられない曲です。曲の持つ緊張感、緊迫感、冷たい感触、そして、今まで聴いたことのないようなエッジのギターの奏法は衝撃的でした。
U2というバンドは、80年代初期から活躍しているバンドでありながら、90年代以降のグランジ、オルタナティブブームのサウンドに通じる音の感覚をデビュー当時からもっていて、なんとなくクラッシックロックの範疇に入れずらいのですが、まあ、このブログでは弾力的にいろいろな曲を紹介していこうと思っているので、これでいいのでしょう。
70年代後半から、80年代にかけて、明るいポップなサウンドがメインストリートにあったのですが、そのなかで、ニューウエイブというアンチテーゼが発生し、それも大きな流れになっていき、その影響化からでてきた個性派バンドがポリスだったと思います。
そのポリスも衝撃的でしたが、U2はさらに衝撃的でした。ロックのもつ反抗心、反逆心というものを60年代末とは全く異なる音で表現していました。
音のイメージも、雪が積もったヨーロッパ、もしくは彼らの母国のアイルランドの冬の荒野を思わせる冷たい感触で、親しみやすいメロディーのなのにひやっとしたものを若い私に与えました。
2015年も、世界は揺れるでしょう。資本主義、自由主義の矛盾とグローバリゼーション、過激な行動に出る一部の国々。国際問題は複雑かつ先が見えないものとなっています。イデオロギー以外にも、インターネットの威力と、AIの進展は人間の暮らしをどこまで変えるかわかりません。もちろん、CO2問題、温暖化も怖い。私の若いころは、核戦争が世界を滅ぼすなんていう話がよく語られましたが、現代の脅威はいっぱいありすぎて、何をきっかけに終末に向かうかわかりません。でも、人類は賢い面ももっているはずですから、暗くならないようにしないといけませんね。少しでも世の中がよくなるように祈りながら、この曲を聴いて新年を迎えたいと思います。