ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

背に腹は代えられない、K.Kダウニングの突き進む道! KK's Priest - Hellfire Thunderbolt (Official Music Video)

2021-05-16 08:47:01 | metal

KK's Priest - Hellfire Thunderbolt (Official Music Video)

私のブログをチェックする人はメタルを好きでない人(ちなみに、メタルを嫌いな人はメタルのことを「ヘビメタ」と表現するのですぐわかります。ヘヴィ・メタルに詳しい人はその短縮語を決して使わないのでご注意ください。)が多いと思うので、興味ない人は今回の投稿は読まないでけっこうです。

 

さて、本題に入ります。

まあ、メタルに詳しい人でないと興味ないだろうが、KKダウニングが音楽シーンに復帰した。ちょっと驚きだ。1951年生まれで69才。引退して10年ほどたってからのまさかの復帰・・・。彼については、ここ数年はネガティブなニュースばっかりだったが、音楽でファンを熱狂させてくれることを期待したい。

KKダウニングはハード・ロック~ヘヴィ・メタル・ロックの世界では、アイアン・メイデン、メタリカと並ぶ、超有名バンド、ジューダス・プリーストの二人のギタリストのうちの一人として、1970年から2011年まで活躍した。芸術的ともいえるツインギターの片翼として、その存在はこのジャンルでは一目置かれていた。そして、彼自身は一流バンドの一人として、立場も生活も安定したはずだ。それなのに、なぜか2011年に彼は脱退してしまった。本当の理由はわからない。公式な彼のコメントは、同じような音楽と同じようなライブ、同じような曲を演奏することに嫌気がさしたみたいなものだったが、たぶん人間関係等の問題があったと思われる。彼は脱退して、音楽活動をせず、それまで蓄えた資金をもとにゴルフ場のオーナーとなったのだった。

ところが、まさに武家の商法だったようで、ゴルフ場は大失敗し、破産することになる。困窮した彼は、かつてジューダス・プリーストで演奏した楽器を売り、自分がもっている曲の権利まで売るような状態になったようだ。

彼は、ジューダス・プリーストに復帰したいようなコメントをたびたび出したが、ジューダス・プリーストは有能な新メンバーを迎えており、しかも、脱退の時にバンドに迷惑をかけた彼を許すわけにはいかず、拒否。彼の復帰の道は閉ざされた。彼は、その際に元バンドに対し、悪口を叩いており、ちょっとかっこよくないなというイメージを全世界に振りまいてしまった。

そこで、彼がとった道は予想外だった。いや、当然の道かもしれない。何と、ジューダス・プリーストのコピー・バンド(この表現は難しいのだが・・・)を作ることだった。そう、もう失うものはない。たぶん、資産を失ってしまった彼は考えたのだろう。「こうなったら、ジューダス・プリーストのファンが最も喜ぶことをやってやろう。」と。彼は、典型的なジューダス・プリーストの曲を演奏することに否定的な発言をしていたが、とことんまでどん底に堕ちたら、やはり世間が求めることをやることが一番だと覚醒したようだ。もうかっこを付けてはいられなかったのだろう。言い方を変えれば「最も儲かる商法」を素直に実践することにしたのだ。

メンバーは、元ジューダス・プリーストのティム・リッパー・オーゥエンズとレス・ビンクス、そして、有能なギタリストとベーシスト。彼らと結成したバンドは、「KK's Priest」という名前にした。元いたバンドの名前から少し拝借してしまっているが、一部だけなのでライセンス上の問題はあるまい。ジューダス・プリーストの曲も演奏するのだから、わかりやすくていい。

そして、新曲作りにも着手。ついにはニュー・アルバム”Sermons Of The Sinner”を8月に出すことになり、そして、つい先日この公式MVとティーザー画像が公開された。

まあ、ジューダスそっくりである。そして、ジューダス時代から問題となっていた「ティム・オーゥエンズ」がメロディアスな曲を歌えないというところもそのまま。

でも、総合的にみて、ジューダス型のカッコいいヘヴィ・メタル・ロック・アルバムでありそうな予感がする動画だ。この手の音楽を愛するリスナーは忠実である。ジューダス・プリーストの亜流と呼ばれようとも、需要がかなりあるとみる。K.K.ダウニングはプライドを捨てて、最も自分が輝ける方法を選択した。

アルバム全曲を聴ける日が待ち遠しい。69才という年齢と約10年のブランクを心配したが、KKのギターの腕は落ちてないように思えるし、ヴィジュアルもまずまず。ジューダスに残っている元相棒のグレン・ティプトンがパーキンソン病でギターが弾けなくなっている状況にあるということを思うと、運命の皮肉を感じる(本家ジューダス・プリーストも新作の準備をしているらしいが、グレンの状況は不明である。)。

開き直ったKKの逆襲という感じがゾクゾクする。さあ、楽しみに待つとしますか。

KK's Priest - Pre-order "Sermons of the Sinner" Now! 🤘

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名曲のオリジナルはこっちです。Fleetwood Mac Peter Green - Black Magic Woman (Live Boston Tea Party) 1970

2021-05-08 21:21:19 | ギタリスト

Fleetwood Mac Peter Green - Black Magic Woman (Live Boston Tea Party) 1970

Fleetwood Mac - Black Magic Woman, Stereo 1968-73 CBS 45 record.

友人のK君から、リクエストがあり、この名曲をとりあげます。

ピーター・グリーン、亡くなったは昨年の7月だったんですね。73才でした。フリートウッド・マックを辞めた理由がLSDの摂取によるということですから、不健康なことをしたわりに長生きしたとも言えます。亡くなられたのは残念ですが、最近まで存命していたことには驚いてしまいます。じゃ、ブルース・ブレイカーズでピーターの先輩だったエリック・クラプトンはどんなんだ?と言われると、彼については現在も元気そうで、もっと驚いてしまいます。現代ロック・ギタリストの生き証人というか元祖みたいな人ですからね。ドラッグ漬けだったとは思えません。

さて、この曲です。

もちろん、サンタナのビッグ・ヒットで有名な曲ですね。サンタナがレコーディングしたのが1970年で、オリジナルのフリートウッド・マック版は1968年ですから、2年しか離れていません。当時は、発表された曲をすぐカバーするのが当たり前だったんですね。カバーした方が大ヒットさせるという例もたびたびありました。

ブラック・マジック・ウーマン/サンタナ Black Magic Woman/Santana

サンタナ・バージョンの方が、単純に洗練されていて、おしゃれというか艶っぽい曲になってます。ラテン・フレーバーもあります。一般人には聴きやすいのは間違いないでしょう。単純に録音もきれいです。

対して、オリジナルの方は、泥臭いブルース曲です。スタジオ盤のレコードは録音の音質も悪い。でも、玄人好みの雰囲気があります。ピーター・グリーンのギター・ソロは完全にブルースで、ブルース好きの方はこっちの方が好きでしょうね。ネットで、聴き比べを発表している方たちのコメントをみると、ピーターの方が好きという意見が多いんです。キレイにヒット曲として整理されてしまったサンタナ版は鼻につくのかもしれません。ギターのプレイスタイルの違いもあるでしょう。

皮肉にも、サンタナの大ヒットで、オリジナルが注目されたということもあり、ピーター・グリーンにとっては、ラッキーな面もあります。

それにしても、「黒魔術の女」という歌詞には時代を感じさせます。当時はこういう言葉が受けたんでしょうね。

 

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Jフュージョン特集最終日はこの曲。まさに80年代!リゾート感たっぷり!H.Korekata - Walkin' (In Memories Kobe)

2021-05-05 08:31:57 | fusion

H.Korekata - Walkin' (In Memories Kobe)

連休中、Jフュージョンを特集してきました。今日は最終日です。

高中正義やカシオペア、角松敏生だと月並みなので、違うものをと探していたら、この曲を見つけました。1983年の作品です。

日本フュージョン界の重鎮で、野獣王国のギタリストの是方さんのデビュー曲。東北放送ラジオ「ラジオはAM翔んでけ電波!」という番組のテーマ曲ということです。(私はその番組を聴いてませんでした・・・)

是方さんについては、実は3年ほど前、野獣王国のライブで元気な姿を見てきました。相変わらず、いい音を聴かせてくれましたよ。

この曲は、神戸のことを表現したのかな?この人は神戸出身なんですよね。

全開の増尾兄弟同様、80年代のリゾート感というか、能天気な明るさに満ちています。

この時代ならではの、独特のメロディですよね。山下達郎のメロディにも通じると思います。

世の中が暗くなりがちな現代と比較すると、あまりにも明るく希望に満ちていた時代なのかな?軽い?という感じでもあります(笑)。

当時の若者はホント能天気で、男性はナンパを一生懸命やっていたし、20才くらいの女の子もファッションと遊びにうつつを抜かしていたという感じです。JJやキャンキャンも全盛期。JJが廃刊になるなんて思いもしなかった時代でした。

そんな80年代前半を思い出しながら、聴くと学生時代が蘇ってきます。私自身はバイトに明け暮れて、おしゃれな女子大生を横目で見てました。でも、当時は4年生大学って、女子の割合は2割か3割くらいだったなー。実に少なかった。普通の女の子は短大への進学が圧倒的に普通でした。企業も4年生大学出身の女子より短大の女子を採用してました。今では、大学の生徒は女子が5割を超えていそう。今の大学生の青春は当時と様変わりですね。

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天気のいい朝に聴くならこれ!今日の朝にぴったり!! 増尾好秋と増尾元章の珠玉の作品。爽やかすぎる!!初恋と微炭酸を感じる。

2021-05-04 07:34:57 | fusion

増尾好秋 / (I'M STILL)BELIEVING IN DREAMS

1980年にリリースされた通算6枚目となるアルバム『GOOD MORNING』から。

このアルバムが極上物なのです。

増尾好秋と言えば、1971年に渡米、そして、何とあのソニー・ロリンズのバンドに1973年から1976年まで在籍していたという強者ギタリスト。

本格的なジャズ・ギタリストだったんですね。

一流ミュージシャンとの競演多数、そして、リーダー作品もいっぱいあるのですが、私にとって、このアルバムは愛してやまない作品なのです。

何と言っても、可愛らしいメロディを奏でるギタリストとしては右に出るものがいないという実弟の増尾元章が、かなり関わってるんですね。

その結果、爽やか!爽やか!爽やか!

胸にキューンとくる、心をくすぐるメロディが最高!

ロビー・ゴンザレス(ds)、T.M.スティーブンス(b)、ビクター・ブルース(key)等に加え、もちろん弟の増尾元章も参加。

名曲「 BECAUSE OF YOU」は増尾元章の作品です。

私にとって、一生離れられない素敵な曲です。何回聴いても、心に響き渡る素晴らしさ。兄弟のギターの競演も楽しめます。

Yoshiaki Masuo - BECAUSE OF YOU

 

増尾元章の「 BECAUSE OF KEIKO」も聴きましょう。こちらも素敵なんです!リゾート色溢れるアレンジで、夏のビーチで聴きたい感じですね。

「 BECAUSE OF YOU」にそっくりな曲ですが、さらに胸がキュンとします。

まるで初恋を感じた時の甘酸っぱいこの微炭酸みたいなメロディは大好きです。

増尾元章 - Because of Keiko

 

さらにもう一曲!この曲も素敵なんです。この曲は午後のひと時にいいですね。

増尾元章 - Wind from Oahu

 

本日2021年5月4日は連休の中で一番天気がいい日になるようです。この4曲をお供に一日をすごすのはいかがでしょうか?幸せを感じることができそうですよ。

 

 

 

 

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連休中は日本のフュージョンで行きます。Kazumi Watanabe - Liquid Fingers

2021-05-03 19:43:40 | fusion

Kazumi Watanabe - Liquid Fingers

この人は、イエロー・マジック・オーケストラのツアーに参加したため、一般のファンには誤解されたような気がする。

決して、テクノポップのギタリストではなく、ジャズ・フュージョン系のギタリストなのだが・・・

70年代、華々しく売り出されたときは、まさに、日本のリー・リトナーみたいなイメージだったけど、うーん、今一つブレイクしなかったような気がする。

彼の全盛期はやはり、「キリン」と「トチカ」かな?そのあと、活躍し続けているけど、衝撃度という意味で。

個人的には「トチカ」が好きです。

この曲と、「ユニコーン」はかっこいい!

まあ、野呂一生とか、似たようなギタリストが出てきたけど、70年代において彼の存在は貴重でした。「若き天才」という感じでしたね。

Kazumi Watanabe●Unicorn●1980

 

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