初夏に咲くヒガンバナ科の花、「ヒメノカリス」、「ハマユウ」、「インドハマユウ」の3種を挙げます。
<「ヒメノカリス・スペシオサ」>
「ヒメノカリス」Hymenocallis spp. は、中南米、西インド諸島に30種程分布しているとか
代表的な種類は、6本の細長い花被片が伸びて、蜘蛛の脚の様になり、副花冠は、膜状なのでユニークな形の
「ヒメノカリス・スペシオサ」です、花の形から、別名「スパイダー リリー」(蜘蛛百合)の名前が付いています。
膜状の副花冠と長い花弁は、”蛸” にも喩えられるかも、花が、バニラの香りがするのも特徴です。
ヒガンバナ科、ヒメノカリス属、半耐寒性球根、中南米、西インド諸島原産、学名 Hymenocallis speciosa
英名 Spider Lily、他の別名「イスメネ」
次は、「ハマユウ」(浜木綿)の花です。
「ハマオモト」(浜万年青)の名前でも知られています。
多くは、海浜に群生していますが、海浜以外の土地でも見掛けることが有ります。
花茎の先端に十数個の傘骨が開いたような花を咲かせます、芳香も有ります。
「浜木綿」の名前の由来は、花の姿が、白くて木綿(ゆう)を思わせるからとか
光沢の在る葉が、鱗状に重なり合っています。
雄蘂の色が、元の方は、白色で先端が、紫色で、花被片の白色をバックに映えます。
亦、「ハマオモト」(浜万年青)の名前の由来は、葉が、「オモト」(万年青)の葉に似ているからとのこと
ヒガンバナ科、クリナム属、半耐寒性多年草、日本原産、学名 Crinum asiaticum var.japonicum
他の別名「クリナム」
最後は、「インドハマユウ」です。
<「インドハマユウ」(印度浜木綿)>
花茎の先端に散形花序を着けて、筒状の「百合」の花に似た花を咲かせます、僅かに芳香が有ります。
花弁に赤紫色の筋が入った「アフリカハマユウ」(C.bulbispernum/Pink stripped trumpetlily)も同科の花です。
他に似た花には、同科の「クリナム・パウエリー」(Crinum × powellii )
「アマクリナム」Amacrinum memoria-corsii 、「ベラドンアリリー」Amaryllis belladonna 等が、有ります。
ヒガンバナ科、ハマオモト属、耐寒性球根、インド、中国、ベトナム原産
学名 Crinum latifolium=C.zeylanium、別名「クリナム・ラティフォリウム」
<各画像は、クリックで拡大表示します>