花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

涼し気に

2015-08-09 | 植物 花

今日は、涼し気な葉や花の風景です、色や形から涼感を得ます。

純白の「ヤナギバルイラソウ」(柳葉ルイラ草)から始めます。

 

花の色は、白い以外にピンク、青紫等が有りますが、涼感は、白色が一番です。

 亦、濃緑の披針形の葉も涼感に一役かっています。

ルイラソウ属には、多くの種類が有って愉しめます。

筒状の花で、葉は対生しています、一日花なのが多少残念ではあります。

花冠は、五裂して、花弁が皺々なのも見応えが有ります。

茎の断面が四角なのも特徴の一つです。

 帰化植物で、四国、九州地方では、野生化する程繁殖力旺盛とか

花の終わりは、萼と雄蕊を残して落下します。

「ヤナギバルイラソウ」の名前の由来は、葉が柳の葉に似ていることに因るとか

キツネノマゴ科、ルイラソウ属、メキシコ原産、常緑低木、学名 Ruellia brittonia = R.simplex 、英名 Common ruellia 、別名「ルエリア・ブリットニアナ」

フローズンカラーの花弁、内側の青紫色の筋が、一層、涼を感じさせます。


淡い紫色の花も視られます。


下図は、他にも多くの種類が有る葉の形が違う「ルエリア」の中の一つ、「ルエリア・ツベローサ」(Ruellia tuberosa)です。

「ロウグチ」(篭口)の花が、亦、咲き始めました、青紫色が涼しげです。

 

日本で作出した「クレマチス」の園芸種、「クレマチス´ロウグチ`」です。

「クレマチス」は、原種を改良した園芸品種が多く作られて、其の特性から幾つかの

系統に分けられているとか、其の中のイングリフォリア系とレティキュラータ系の

交配から作出した品種とか、他の「クレマチス」とは、違った佇まいです。

4枚の花弁状の萼が反り返り、下向きに咲かせます。

キンポウゲ科、クレマチス属、園芸種、学名 Clematis ´Rouguchi`

 





「クレマチス」の仲間の「センニンソウ」(仙人草)の白い色にも涼感を感じます。

 

散房花序をだして、4枚の花弁の様な萼片が開きます。

花弁が無いのは、キンポウゲ科の特長とか

秋口が最盛期になりますが、今、チラホラと咲き始めています。

「仙人草」の名前の由来は、実の先端に着く羽毛状の物を仙人の髭に

見立てたことに因るとのこと、仙人の髭は、白く長いのです。

有毒植物とのことで、「馬食わず」の別名が付いています。

キンポウゲ科、センニンソウ属、蔓性落葉多年草、日本、中国原産

学名 Clematis terniflora、英名 Sweet Autumn clematis

似たものに「ボタンズル」が有りますが「ボタンズル」は、萼が淡い黄色で、「センニンソウ」の純白の萼片とは違います。

亦、葉の形が、前者には、切込みが在りますが、後者は、全縁ですので、区別も容易です。

下図は、実の画像です、白く長い “髭” が着いています。

“水の女神” 「スイレン」(睡蓮) も涼し気です、似ている「ハス」(蓮)の東洋的な雰囲気とは、一味違います。

日本には、「ヒツジグサ」が自生していて、交雑品種が多く作出しています。

温帯性や熱帯性が有って、花の色、葉の色が多彩なので十分愉しめます。

浮葉、浮花(熱帯睡蓮 Nymphaea colorata は、花が水面から立ち上がりますが)が、水生植物だけに涼し気です。

スイレン科、スイレン属、多年草、水生植物、学名 Nymphaea Hybrids、英名 Water lily 、Tropical water lily

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<各画像は、クリックで拡大します>


今年も「オキナワスズメウリ」(沖縄雀瓜) Bryonopsis lacinioa を育てることにしました、緑の日除けを作ります。

球形の小さな「ウリ」です、独特の縞模様が特徴です。

№9

今日現在(7月11日)、蔓も延びて葉も大きくなりました。

 

今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

高原もすっかり夏の装いです。

<下図をクリックして御覧下さい>


今、筒状の花

2015-08-05 | 植物 花

「フウラン」(風蘭)と「フウチソウ「(風知草)を揺らして、涼風が通り過ぎます。

今日は、此の時季の筒状花を挙げてみました、花冠を大きく広げて夏ならではの開放感をアピールします。

「セラトセカ・トリロバ」、「ツンベルギア」、「アサリナ」です。


最初は、“大き目の「ジキタリス」”、「セラトセカ・トリロバ」です、「ジキタリス」に似ています。

併し、「ジキタリス」は、ゴマノハグサ科、「セラトセカ・トリロバ」は、ゴマ科ですので別の植物になります。

似ている所為で、英名は、「ジキタリス」の Foxglove に対して「セラトセカ・トリロバ」は、African Foxglove、Wild Foxglove とか

花の色は、ピンク以外に紫、白が有りました、花弁の筋が清楚な感じを醸し出します。

ゴマ科、セラトセカ属、一年草、南アフリカ原産、学名 Ceratotheca triloba

別名 「アフリカン ホックスグローブ」、「ワイルド ホックスグローブ」



次は、「ツンベルギア・エレクタ」、別名 「コダチヤハギカズラ」(木立矢筈葛)の筒状の花です。

花冠が淡い青紫色、中央(喉)が黄色、筒が白色の三色を愉しみます。

淡い花の色と濃緑の葉の色で、涼感を得ます。

「ツンベルギア・エレクタ」の他に「ツンベルギア・アラータ」(Tthunbergia alata)、「ツンベルギア・グランディフロラ」

T.grandiflora)、「ツンベルギア・フォーゲリアナ」(T.vogeliana)等が有ります。

特に、「ツンベルギア・エレクタ」と「ツンベルギア・フォーフォーゲリアナ」は、似ていて区別が付き難いのですが

葉の形の違いで、或る程度区別ができるとのこと

尚、<「ヤハズ」(矢筈)>とは、掛け軸を掛けるときの道具とか、苞の形を指すようです。

キツネノマゴ科、ヤハズカズラ属、蔓性常緑小低木、西アフリカ原産、学名 Thunbergia erecta

英名 Bush clock vine、King`s mantle

尚、「矢筈葛」の<矢筈>は、(1)矢に弓の弦を掛ける部分のこと、(2)掛軸を架ける道具のこと

との説明が有りました、花の付け根に在る二枚の大きな苞が、此の<矢筈>に似ている故の命名とか

他説には、葉が似ているからとの記述も有りましたが、二枚の苞が妥当かと





「ヤハズカズラ」(矢筈葛)の名前の由来は、葉の形より、此の<苞>の形からかな ・ ・ ・ 

「ツンベルギア・フォーゲリアナ」との違いが、イマイチ解り難いのですが、ネットには葉の形の違いを挙げてました。

「ツンベルギア・フォーゲリアナ」の葉は、全縁で波打っている等、確かに「ツンベルギア・エレクタ」の葉とは

違った形の葉も視られます、花は、色が少し濃い目ですが、殆ど同じです。



「アサリナ」(Asarina spp)も今盛りです、夏、大きな葉は、グリーンカーテンに最適です。

花冠が五裂した唇形、“上唇” が二枚、“下唇” が三枚の「キンギョソウ」に似た可憐な花です。

種類も多いようで、御馴染みのバークレア種(Asarina parclaiana)の他に、スカンデンス種(A.scandens

最近では、種苗会社が作出した園芸種も多く視られます。

花色もピンク、青紫、白と多彩です。

ゴマノハグサ(オオバコ)科、アサリナ属、蔓性常緑多年草、北アメリカ、メキシコ原産

学名 Asarina spp.、英名 Twining snapdragon 、別名 「ツタバキリカズラ」(蔦葉桐蔓)、「ツルキンギョソウ」(蔓金魚草)

英名も “蔓の持った「キンギョソウ」(金魚草)でした。

<各画像は、クリックで拡大します>