「ヒマワリ」の花をジックリ眺めてみました。
クリックで拡大すると、一段と見栄えがします。
最初に、前ページの ”夏、アオイ科の花” の追加として、「ムクゲ」と「ヤノネボンテンカ」を載せます。
「ムクゲ」(木槿)
夏の風景に、欠かすことができないアオイ科の花です。
前に挙げた「フヨウ」(芙蓉)に似た花で、一重、八重が有ります。
花色は、ピンク、青紫、赤、白色と色合いも多彩で愉しめます。
一日花ですが、他のアオイ科の花同様、次々と花を咲かせます。
同じアオイ科の花の中でも、「フヨウ」が一番似ていますが
違いとしては、「フヨウ」の葉は、掌状の五角形で、花と同じ位の大きさです。
亦、枝分かれして、横に広がりますが
「ムクゲ」の葉は、楕円卵形で、先端が、尖ります、花より小さい大きさです。
樹形は、上に直線的に立ち上がります。
韓国の国花としても知られています。
アオイ科、フヨウ属、落葉低木、中国、インド、東南アジア原産、学名 Hybiscus syriacus
別名「ハチス」、「キハチス」
八重の品種も
「ヤノネボンテンカ」(矢の根梵天花)もアオイ科の花です。
「ムクゲ」に似ていますが、花径4cm 位のより小型の花です。
葉の形が、鏃(矢の根/やじり)の様な形から<矢の根の様な葉の形をした「ボンテンカ」>からの命名とか
白い色の花の中心が、赤色でコントラストがクッキリした花です。
中心から一段上に伸びた雌蘂の先端が、下に曲がり花粉を着けて、自家受粉します。
アオイ科、ヤノネボンテンカ(パボニア)属、草木性常緑小低木、南アメリカ原産
学名 Pavonia hastata、英名 Pavonia、pale pavonia
別名 「タカサゴフヨウ」(高砂芙蓉)
下図は、名前の由来の「ボンテンカ」(梵天花)Urena lobata var.simuata<借用画像>
確かに、花の姿は、似ていますが、葉の形が、違います。
今日の本題の ”夏、ナス科の花” の最初は、「ダチュラ」Datura spp.(朝鮮朝顔)の花です。
漏斗状の白い花を上向きに咲かせます、甘い香りがします。
江戸時代の医者、華岡青洲が、麻酔薬として使用した植物とのこと、アルカロイドを含む毒性植物なので注意が必要
花径は、5cm 位ですが、「アメリカチョウセンアサガオ」(Datura innoxia)や
「ヨウシュチョウセンアサガオ」(Datura stramonium var.chalybea)ような
花径が、10cm 以上のものも有ります。
花色は、白色で、黄色や紫色の二重咲きの品種も有ります、果実は、毬栗の様な棘々です。
ナス科、ダチュラ(チョウセンアサガオ)属、半耐寒性多年草(一年草)、インド原産、学名 Datura metel
別名「ダツラ」、「マンダラケ」(曼荼羅華)
以前は、同じダチュラ属だった「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)は
ブルクマンシア属と言う別属に分類されています。
下図は、蕾が開き始める時の様子です、渦巻状なのが見物です。
紫色の二重咲きも
果実は、トゲトゲで、花のイメージからは、程遠い感じです。
ダチュラ属からブルグマンシア属に移行した「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)もナス科の花です。
「ダチュラ」(チョウセンアサガオ)に似た花を咲かせますが、「ダチュラ」は、草木ですが
「木立朝鮮朝顔」は、木本で、大きな喇叭状の花を下向きに咲かせます。
花冠が、4から5裂して、香りが有ります。
ナス科、キダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア)属、低木、ブラジル原産
学名 Brugmansia suaveolens =Datura suaveolens(旧学名)
英名 Angel's Trumpet、Tree Datura
園芸名も「エンジェルストランペット」、「エンジェルトランペット」、「ブルグマンシア」です。
「ダチュラ」の名前でも呼ばれていますが、旧学名の名残からのようです。
<各画像は、クリックで拡大表示します>