花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

過去の記事を振り返る。

2018-12-16 | 植物 花

今日も過去の記事を振り返ってみました、”冬、赤い種子” と ”冬に咲く” の2題です。

寒い冬に、「ジョーイセルリア」 (Serruria florida) が咲きます、暖かそうな “春の色” です。

故ダイアナ妃がウエディン グブーケにした花とか

<赤い種子>

冬場、花の数も少なく、実や種子が代わりを務めます、赤い果実は、先般載せましたので

今日は、赤い種子を二種載せてみました、「マサキ」(正木、柾)と「トベラ」の赤い種子です。

 

「マサキ」の果実が熟して皮が裂開すると、赤橙色の仮種を被った種子が覗きます。

対生する肉厚の葉と輝く種子を愛でます、斑入りの葉も有って、特に “金色” の斑が入った品種が人気です。

斑入りの品種には、他に「ベッコウマサキ」、「ギンマサキ」等が有るようです。

ニシキギ科、ニシキギ属、常緑低木、日本、中国原産、英名 Euonymus japonicus、英名 Japanese spindle tree



“黄金” の斑入りの品種も

6月頃、集散花序を着けて、小さな淡い緑色の花を咲かせますが、見栄えは、イマイチですが

「トベラ」(扉)の実も熟すと裂開して、赤い粘液が付着した種子が顔を出します。

雌雄異株で、初夏に五弁の白い花を咲かせます、芳香が有ります。

葉も光沢が有って、肉厚なのは、「マサキ」の葉に似ています。

名前の由来は、昔、魔除けの為に扉に飾ったので、“扉の木” と称したのが「トベラ」になった由

トベラ科、トベラ属、常緑低木、日本、朝鮮半島、中国原産、学名 Pittosporum tobira

英名 Japanese chesewood、別名 「トビラノキ」、「トビラギ」

他に、赤い種子には、時期を逸してますが、同じニシキギ科の「ツリバナ」、「マユミ」、「ニシキギ」が有ります。

「ツリバナ」(吊り花)Enonymus 0xyphyllus の赤い種子

「マユミ」(真弓) Enonymus hamiltonianus の種子

ニシキギ」(錦木)Enonymus alatus の種子

「マサキ」以外は、ニシキギ属で 学名が Enonymus になります。

 
冬、白色(2)
本題の ”冬、白色” (2)の最初の白い花は「アロエ・アルビフロラ」です、「雪女王」の異名も付いています。 冬には、屋内で開花させます、「雪女王」の異名が付いた、冬に相......
 

過去の記事を振り返ってみる。

2018-12-14 | 植物 花

今日も過去に載せた記事を再度載せてみました、”冬の菊二題” と ”冬白色(1)です。

鮮やかだった「フウ」の紅葉も終わって、今は、黒々とした冬木立になっています。

<11月27日撮影>

<冬の「菊」二題>に載せたものです。

最初は、珍しい形の「寒菊」です、秋の「菊」の最盛期が終わると、「寒菊」の出番です。

「寒菊」とは、12月から1月頃に咲く「菊」の総称とのこと、別名 「冬菊」、「寒小菊」

「小金目貫」、「霜見菊」等の名前が付いています。

秋咲きの「小菊」、「シマカンギク」(アブラギク)の改良種とのことです。

学名 Chrysanthemum indicum



次の「菊」は、「ベニジューム」(「ベニジウム」)です、別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)です。

花の中心の基の方が蛇の目模様なので此の名前が付いた由

黄色以外に白色の花も視られます、寒くなって咲き出す「菊」です。

尤も、寒い北の地方では、秋播きで春の開花を愉しむところが多く、暖かいところでは、苗から冬に咲かせます。

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産

学名 Venidium fastuosum=Arctotis fastuosa



<各画像は、クリックで拡大します>

蕾は、氷で覆われた感じですが、 密生した白い綿毛が氷の様に見えます。

以下は、<冬の白色(1)>に載せたものです。

「フウ」の紅葉と暖かい日溜まりです。

葉が、三裂する「台湾楓」Liquidambar formosana と 五裂する「モミジバフウ」L.styraciflua (最下段)です。

  

<各画像は、クリックで拡大表示します>

”冬、白色” の最初は、「 ハツユキソウ」(初雪草)です。

”冬、白色” と言うより ”夏、白色” が妥当かとは思いますが、此の時季でも、淡白色の小さい花を咲かせています。

小さな杯状の花序の花は、見栄えがしないのですが、緑の葉の縁に白い斑が入り、コントラストが素晴らしいと

観葉植物として親しまれています、葉を鑑賞する「ポインセチア」の仲間です。

トウダイグサ科、トウダイグサ属、非耐寒性一年草、北アメロイカ原産

学名 Euphorbia marginata、英名 Ghost weed、Snow on the mountain、別名「ユーホルビア」

次は、「白雪姫」の愛称が付いた「ユーホルビア・レウコセファラ」です。

此の花も「ハツユキソウ」と同じ様に杯状花序に白い小さな花を咲かせます。

花は、目立たないですが、白い苞葉が、目を引きます、此の花も苞葉が美しい「ポインセチア」の仲間です。

トウダイグサ科、ユーフォルビア属、メキシコ、エルサルバトル原産、常緑低木

学名 Euphorbia leucocephala、英名 Pascuita、Snow of Killimanjaro、Snow flake euphorbia

属名の Leucocephala は、”頭が白い” 意味とか、白い苞を著わしているのでしょう。


<各画像は、クリックで拡大表示します>


過去の記事から

2018-12-13 | 植物 花

今日も過去の記事から抜粋して載せてみます、” モチノキ科、バラ科” 、”温室のパイナップル科の植物” です

冬、赤い実を着けるモチノキ科の樹木、「モチノキ」、「カナメモチ」、「タラヨウ」を載せてみました。

花が少ない時季に、花の代わりになる赤い実です。

夫々、似たような実と葉ですが、微妙な違いが有るのが分かります。

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モチノキ科の樹木は、常緑樹ですので、赤い実と緑の葉のコントラストが楽しめますね

「モチノキ」(黐木)は、モチノキ科、モチノキ属、常緑高木、雌雄異株、学名 Ilex inttgra とか

春に4弁の淡い黄色い花を咲かせます、葉も実も「クロガネモチ」に似ていますが

一番の違いは、実の大きさで、「ミチノキ」の実が約1cm位に対して、「クロガネモチ」の実は

約5~6m/m位と小さいので区別ができます。

因みに、下図は、「クロガネモチ」の実です。

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カナメモチ」(要黐)の赤い実も、この時季に実りますが、「クロガネモチ」などよりも実の着き方は、疎らです。

扇の<かなめ(要)>に使用する木材で、「モチノキ」に似ているので此の名前が付いた由

唯、モチノ科とは違って、バラ科、カナメモチ属、常緑小高木、雌雄同株、日本原産とか

学名 Photinia glabra 、英名 Japanese photinia となってました、直径が5~6m/m 

ガク片が実の天辺に付いている様子は、バラ科だけに確かに「バラ」の実に似ています。

葉が「カナメモチ」より多少大きい園芸種「レッドロビン」が最近人気がでてきました。

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初夏の頃に、この様な花が咲きます、小さな白色の五弁花です、若葉の紅色の葉も美しいものです。

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次は、“ハガキの木” の名前が付いた「タラヨウ」の赤い実です、光沢の葉と真赤な実が輝いています。


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「タラヨウ」(多羅葉)もモチノキ科、モチノキ属の常緑高木、4~5月にかけて小さな淡い緑色の花をさかせます。

「多羅葉」の名前の由来ですが、インドで経文を「多羅樹」の葉に書いたからとのことで

同じく、「タラヨウ」の葉の裏を釘などで傷をつけると、黒く変色するので、文字を書くことができます。

そのため、「多羅樹」から「多羅葉」の名前が付いたとか

郵便局の敷地には、郵便局のシンボルツリー“ハガキの木” として植樹している場合が多いのです。

この葉に住所、氏名を書いて切手を張ると、郵便ハガキとして配達されます、一度試してみては如何ですか

モチノキ科、モチノキ属、日本、中国原産、学名 Ilex latifolia 、英名 Tarajo Holly

 

寒い冬は、花が少ない季節なので、植物園を訪ねてください。

次も過去に載せた生地 ”温室のパイナップル科の植物” です。

冬の植物園の温室には、ラン科の植物が多く視られますが、本日は、厭いて、パイナップル科の植物を挙げてみました。

「グズマニア」、「サンゴアナナス」、「チランドシア・ウスネオイデス」

「トラフアナナス」、「チランドシア・セントレアスカイリープ」等々です。

鮮やかな色彩が “熱帯の色” です、屋外の冬の寒さを忘れさせてくれます。

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最初は、「グズマニア」の花です、緑の葉から花茎が伸びて、真紅や黄色の苞の先に花を咲かせます。

トロピカルな雰囲気ですが、現地の南アメリカでは、熱帯雨林に自生しているとか

パイナップル科、グズマニア属(アナナス種)、非耐寒性多年草、南アメリカ原産、学名 Guzmania Hybrids 

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次のパイナップル科の植物は、「サンゴアナナス」(珊瑚アナナス)です、珊瑚の様な鮮やかな色です。

長く伸びる嘉穂から紅色の球状の萼と、その先端に花が覗きます。

パイナップル科、エクメア属、非耐寒性常緑多年草、ブラジル原産、学名 Aechmea fulgens

英名 coral berry とか ・ ・ ・ “珊瑚礁の “berry”  ですか、確かに

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次は、長い名前の「チランドシア・ウスネオイデス」です、一見、“パイナップル” には ・ ・ ・

根の様に見えるのは茎で、細長い葉が付いています、根は退化して岩や樹木に着生する

着生植物とか、空中から水分を採る<エアープランツ>の一種とのこと

数少ない、小さい緑色の花を咲かせます。

パイナップル科、チランジア属、常緑多年草、中南米原産、学名 Tillandsia usneoides

英名 Spanish moss 、別名 「サルオガセモドキ」、<moss> には納得します、「サルオカゼモドキ」

の名前の由来は、地衣類の「サルオカゼ」(猿尾枷)に似ているからとのこと、<地衣>にも納得です。

梱包するときのパッキング材として利用するようです。

 

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緑色の小さい花

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最後のパイナップル科の植物は、「トラフアナナス」(虎斑アナナス)です、萼が変化した

鮮やかな朱赤色の花苞と横縞が入った虎斑の模様の葉が美しいコントラストです。

花苞は、槍の形で、「オオインコアナナス」に似ています、苞から小さな黄色い花を咲かせます。

パイナップル科、フリーセア属、常緑多年草、南アメリカ原産ですがアフリカ等にも

自生しているとのこと、学名 Vriesea splendens  英名 flaming sword  “炎の剣” ですか

別名は、学名から「フリーシア・スプレンデンス」とか

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「トラフアナナス」の黄色い花

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最後の “温室のパイナップル科の植物” は、「チランドシア・セントレアスカイリープ」です。

エアープランツの「チランドシア」の一種で赤い苞が綺麗です。

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冬、露地の花が少ないので、“温室のパイナップル科の植物” にしましたが

如何だったでしょうか、今日は、これで終わりにします。


TEST(461) 今、ピンク色

2018-12-08 | 植物 花

冬の陽に、「ダイヤモンド リリー」(「ネリネ)」が輝きます。

題名の通りヘッダーには、ピンクの「ダイヤモンドリリー」を掲げました。

南アフリカ原産の原種から改良した園芸種が数多く、花の色も白、黄、ピンク、紅色、濃赤色と

豊富なようです、散形花序に10から20個の花を咲かせ、花びらの形が違う種類も有りました。

ちなみに、ヘッダーに掲げた種類は、花弁の縁に襞が有る Nerine humilis です。

「ダイヤモンドリリー」の名前の由来は、陽に当たるとダイヤモンドの様に光るからとか

似た花に、「ヒガンバナ」、「ショウキラン」、「キツネノカミソリ」等の

「リコリス」(Lycoris spp.) が有りますが、「ネリネ」とは別種のとのことです。

ヒガンバナ科、ネリネ属、半耐寒性球根、南アフリカ原産、学名 Nerine Hybrids

英名 Nerine (ネリネ)、Diamond lily (ダイヤモンドリリー)

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多彩な花色と花弁の形状です。

「アッサムニオイザクラ」(ルクリア)が香ります、「匂い桜」の名前の由来です。

勿論、「桜」ではないのですが、花が長く咲くので “散らない桜” の異名が付いていました。

五弁のピンクの花が、花の少ない冬の彩です。

5度位で越冬できますので、冬は、室内に取り込んで楽しみます。

アカネ科、ルクリア属、半耐寒性常緑低木、インドアッサム、ヒマラヤ地方原産、学名 Luculia pinceana

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次の “ピンク色” は、「コウテイダリア」(皇帝ダリア)の花です、“皇帝” 然として冬空に聳え立ちます。

茎が木質化して、5~6メートルもの高さになりますので、別名 「コダチダリア」(木立ダリア)とも

キク科、ダリア属、多年草、メキシコ原産、学名 Dahlia imperialis 、英名 Tree dahlia

八重咲きの種類も有って、花弁の形に依り、多数の品種名が付いています。

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八重の「皇帝ダリア」も濃艶で見応えが有ります。

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次のピンクは、「トラデスカンチア・シラモンタナ」の花にしました。

寒い季節に向ってか、柔らかい綿毛が葉を覆っています、「ムラサキツユクサ」の花に

似ていて、観葉植物の「トラデスカンチア」の仲間です。

ツユクサ科、トラデスカンチア属、常緑多年草、学名 Tradescantia sillamontana 、メキシコ原産

別名 「ホワイトベルベット」、「シラユキヒメ」(白雪姫)、どちらも、白い綿毛を著した命名です。



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今年の「タイワンスズメウリ」の実は,未だ、濃い緑色です。

赤く熟すのを待っています。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


TEST(460) 黄葉、紅葉 (1)

2018-12-06 | 植物 花

公園の木々、街路樹、山々の樹木が紅葉を始めています、公園の「楓」が紅葉しています、ベンチの日溜りが格好の休憩場所です。

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街路樹の「モミジバフウ」、「タイワンフウ」も紅葉しています、通りすがりの人々が立ち止まります。

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山々も赤く染まりました、黄葉、黄葉が真っ盛りです。

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“世界三大紅葉樹” 「ニシキギ」(錦木)、「モミジ」(紅葉)、「スズランノキ」(鈴蘭の木)の紅葉を

順次載せてみました、見事な紅葉は、“世界三大紅葉樹” に相応しい素晴らしさです。

最初は、「ニシキギ」の紅葉です、“錦” の名前のとおりの鮮やかさです。

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次が「モミジ」(紅葉)ですが、お馴染みで周知の紅葉ですので、今回は、割愛です。

ただ、世界三大紅葉樹の一つは、「モミジ」ではなく「ニッサボク」となっている記述が有りますが

詳細が不明です、ヌマミズキ科、中国原産、落葉高木、学名 Nyssa sylvatica とのこと

しかし、色の鮮やかさは、「モミジ」とは、比較にならないのですが ・ ・ ・ 

三大紅葉の最後の他の一つは、通称「スズランノキ」の紅葉です、長楕円形の葉が鮮やかな赤色です。

円錐花序に「スズラン」に似た花を咲かせます。

ツヅジ科、オクシデンドルム属、北アメリカ原産、落葉高木、学名 Oxydendrum arboreum

落葉小低木、英名 sorrel tree

“通称” 「スズランノキ」としましたが、「ゼノビア」も、同じく「スズランノキ」と称しますので

「ゼノビア」も確かに「スズラン」に似た鐘型の白い花を咲かせます。

ツヅジ科、ゼノビア属、学名 Zenobia pulverrulenta 、英名 honey cup で別種とのこと

故に “三大黄葉” は、「ゼノビア」ではなくて、オクシデンドルム属の「スズランノキ」になります。

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“鈴蘭” の花の様に咲いた後の実が残っています、花の名前の由来です。

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今年の「タイワンスズメウリ」の実は,未だ、濃い緑色です。

赤く熟すのを待っています。

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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<紅葉>