花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

マメ科の樹木花(2)

2019-05-09 | 植物 花

花壇シリーズ

№5

今日の<マメ科の樹木花>は、「エニシダ」の花です。

<「エニシダ」(金雀枝)Cytisus Hybrids> 

一般に「エニシダ」と称するのは、常緑低木の品種の Cytisus scoparius を指す由

マメ科の特徴の蝶型の花を咲かせます、花色は、黄色が基本ですが、ピンク、白、赤い斑入り等が有ります。

樹木の姿は、箒型で、葉は、三出複葉で互生します。

「エニシダ」の名前の由来は、ラテン語 genista(ゲニスタ)、スペイン語の hinista(イニエスタ)が

日本に入って「エニスタ」→「エニシダ」になった由、”金雀枝”は、黄色い花を金色の雀に喩えて

枝に群がった様子を著わしたのでしょうか、尚、英名の Broom は、箒です。

”箒” の名前は、細かく分枝した枝振りが<ホウキ>に似ているからとのこと

ヨーロッパ原産で、中国経由で、日本に入ってきたとのこと。

マメ科、エニシダ属、落葉、半常緑低木、学名 Cytisus scoparius 、英名 broom、Scotch broom

「ホオベニエニシダ」(頬紅金雀枝)Cytisus scoparius form.andreanus も面白い色合いです。

翼弁に赤色の斑が入る姿が、頬紅を指した様なので、此の名前が、付いた由

別名「ニシキエニシダ」(錦金雀枝)、落葉低木

園芸種には、 白い花弁に、翼弁が、黄色の花もCytisus scoparius 'Moon light' )

交雑種と思われる「ベニバナエニシダ」(紅花金雀枝)も紅紫色の翼弁の花を咲かせています。





他に、草丈が低く花も少ない「ヒメエニシダ」(姫金雀枝)Cytisus × spachianus

白い花で箒状の枝が見事な落葉低木の「シロバナエニシダ」(白花金雀枝)Cytisus multiflorus が、有ります。

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<各画像は、クリックで拡大表示します>


今頃のマメ科の樹木花(1)

2019-05-07 | 植物 花

花壇シリーズ

№4

”マメ科の樹木花(1)” として「ハリエンジュ」(針槐)と「キングサリ」(金鎖)を挙げました。

<「ハリエンジュ」>

「アカシア」の名前も付いた「ハリエンジュ」(針槐)は、「エンジュ」(槐)の花に似た花を咲かせ

枝に棘を生やしている故の命名とか、蝶型の花が、房状に下垂します。

街路樹や公園などに多く植栽されています。

花は、甘い香りを放ちます、丸形の羽状複葉の葉が、白い花のバックを務めます。

亦、「アカシア」の名前も付いていますが、厳密には別物の様です。

本来の「アカシア」は、ネムノキ科に属していて、花色は、黄色、放射状形の花です。

「ハリエンジュ」の花は、蝶型の白色の花です、北アメリカから輸入時に間違って呼ばれたとのこと

為に「ニセアカシア」の名前も付けた由、”偽” とは、戴けない名前なので、「ハリエンジュ」と主に称しています。

北海道、札幌の<アカシア並木>、歌謡曲<アカシアの雨がやむとき>、北原白秋の詩、この道の<アカシアの花>等は

此の「ニセアカシア」を宛てたものとか、確かに”偽アカシア、針槐” では、ロマンチックではないですね。

マメ科、ハリエンジュ属、落葉高木、北アメリカ原産、

学名 Robinia pseudoacacia *ラテン語で Psendo=よく似た、acacia=アカシアとか

英名は、False acacia と、此また,つれない命名でした。




他の画像は、gif にしました。

 次のマメ科の樹木花は、「キングサリ」です、過去の記事から抜粋して再度載せました。

<「キングサリ」(金鎖)>

「藤」の花の様に、総状花序を作り、鮮やかな 黄色い蝶型の花を咲かせ、其の花穂が下垂します。

楕円形の小葉は、3出複葉で、互生します。

交雑種、園芸種と品種も多い予婦です。

マメ花、キングサリ(ラブルヌム)属、耐寒性落葉小高木、ヨーロッパ原産

学名 Laburnum anagyroides、英名 Golden chain別名「キバナフジ」(黄花藤)、「ゴールデンチェーン」

別名に「藤」の名前が、付いていますが、フジ属ではなく、花も寧、「エニシダ」に似ています。


 <各画像は、クリックで拡大表示します>


春の樹木花(7)

2019-05-02 | 植物 花

花壇シリーズ

№4

今回の樹木花は、「ギンバイカ(銀梅花)」です、ヨーロッパでは、結婚式の式場を飾ったり、花嫁が持つブーケに使うとのことで

「祝いの木」の別名が付いた ”目出度い” 樹木花だとか

ギリシャ神話や旧約聖書にも登場する植物で、古くから親しまれていた植物のようです。

エジプト、ローマ、古代ギリシャでも、現代のように料理スパイス、香水として利用していた様です。

ドイツでは、今でも結婚式に此の花で作った冠を被るそうです。

花弁は5枚で、「梅」の花に似ています、白い花で清楚な感じがします。

特に、多数の細長い雄蘂が溢れ出る様子は、美しいものです。

亦、艶の有る肉厚の葉も、此の白い花を引き立てます、葉には芳香が有ります。

秋には、円錐形で黒青色の果実が実を結び、食用になります。

フトモモ科、ギンバイカ属、半耐寒性低木、地中海沿岸原産、学名 Myrtus communis

英名 Common myrtle、別名「イワイノキ」、「マートル」、「ギンコウボク」




 次は、”花の絨毯” (2)「シバザクラ」(芝サクラ)ですが、画像を2枚だけ載せ

詳細は、過去の記事に記載して有りますので省略します。


<各画像は、クリックで拡大表示します>

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「ブルーハイビスカス」が、咲きます、名前は、「ハイビスカス」ですが、ハイビスカス属の「ハイビスカス」とは違って、アリオギネ属です、花の姿も似ていますが、「ブルーハイビス......