花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

稔りの季節 № 24 「カクレミノ」と其の他のの果実

2025-01-11 | 植物 花

今日は”  稔りの季節”  の最終回として、「カクレミノ」、「ユズリハ」、「クスノキ」の熟した実を挙げます。

<「カクレミノ」の実>

12月頃迄に、濃紺に熟す、「カクレミノ」の実です。

実の先端に、花柱が残るので、尖がり帽子の様な紡錘形になり、面白い形です。

花は、初夏から夏に懸けて、枝先に散形花序を出して、5弁の緑白色の花を咲かせます。

葉の形も変化するので、種々の形の葉を同時に視ることができて、愉しめます。

亦、葉は、成長すると、切込みが無くなるのも特徴です。

若木の頃の葉のは、三裂して昔の雨具の<蓑>に似ているで、此の名前が付いた由

<隠>は、此の蓑を被ると、天狗が、隠れることができると言う昔話からとか

葉が成長するに随って、切込みが無くなります、肉厚の艶やかな葉が、紅葉するのも楽しめます。

ウコギ科、カクレミノ属、常緑高木、日本、台湾、朝鮮半島に分布、学名    Dendropanax trifidus

別名 「カラミツデ」、「テングノウチワ」、「ミツデ」、「ミツナガシワ」



若葉は、全縁ですが、徐々に、三裂した葉に成ります、昔の雨具の蓑の形に似ているから<蓑>の名前が着いた由

亦、<隠>は、此のミノを着けると身を隠すことが出来るとの伝説からとか。

 

      「ユズリハ」(譲葉)の実

黒褐色に熟す前のエメラルド色の実です。

「ユズリハ」は、5月頃に雌雄別株の小さな花を多数咲かせます。

若葉が出揃う迄、古い葉は落葉を待ちます。

若葉が出揃った後に一斉に落葉しますが、常緑樹なのです。

古い葉と新しい葉の世代交代が一斉に行われるわけです。

「譲葉」の名前は、この様に ”世代を譲る” 意味からとのことです。

ユズリハ科、ユズリハ属、常緑高木、学名   Daphniphyllum

macropodum、別名「オヤコグサ」、「アオバノキ」等々

 

 

 


 

<<「クスノキ」の実>

枝や葉を蒸留 して、薬品の樟脳を採る樹木で、確かに近づ

くと樟脳の香りがします。

夏に、淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。

秋には、8ミリ程の球形の果実が紫黒色になります。

葉が、皺々なのも特徴で、緑の葉の中の何枚かは、必ず紅

葉して落葉するのも面白い物です。

クスノキ科、ニッケイ属、常緑高木、日本中国台湾原産

学名    Cinnamomum 、Camphora

英名    Camphor Laurel

カンフル注射は、 Camphor  から執った名前とか

 

 



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