Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

ウルビーノ ☆黄昏の坂道での出来事

2008-10-10 01:04:34 | ☆イタリア 記憶の風景


 ↑ 要塞のある公園から続く小道です。

 ひとつ角を曲がったかと思うとまたちがう角が現れて、
 そのたびに建物の影になったり、明るくなったり・・・



 どんどん降ります。






 ↑ 灯りのついたホテル「ラファエッロ」

 この辺りの坂は急勾配。
 とてもウルビーノらしい雰囲気ですが、到着はタクシーがよろしいかと・・・


 


 そして やがて現れたのはラファエッロ通り。
 やれやれ、ミニバスの姿も見えるし、反対側の坂道をあがれば
 私たちのホテルも近い。
 お風呂に入って、冷えた体を暖めようね!と、そのときです。

 我が相棒 「ごめん、タクシー呼んでくれる?」
 と、通りにあるバールのひとつだけあった小さな椅子に倒れこむように
 座ったのです。
 丘の上から寒そうにしていた彼女。
 手袋、マフラー、コート、カイロ、マスクをしてまだ寒そう。
 パルマでも夕方から調子がよくありませんでした。

 「わかった、呼んでくる」と言って私はバールに駆け込みました。
 そのとき、頭によぎったのは「タクシーか救急車か」・・・

 カウンターにいたバリスタに
「すみません、友達が気分が悪いので呼んでいただけますか、タクシーか・・・」
 と言い終わらないうちに
 「救急車がいいのでは?どこにいるの?」
 と、飛び出してきてくれました。

 その間 1分か2分。
 バールの入り口に走ってむかうバリスタと私。
 すると、一人でいるはずの彼女のそばに見知らぬ(当たり前)シニョーラがいて
 「大丈夫よ、心配しないでいいのよ、すぐ救急車がきますからね、
  私が呼んだの。」と相棒の背中をさすっているのです。

 通りを歩いていて相棒をみつけ、ご自分の携帯で救急車を呼んだのでした。
 相棒「ありがとう、大丈夫ですから。タクシーが来ますので・・・」

 「だめよ、あなた、私にはわかるの」とシニョーラ。
 「そうだ、救急車がいいよ」とバリスタ。

 そのことばをかき消すようにサイレンとともにやってきたのは救急車!
 えええ~つ、ものすごく早い!!
 まるで、そこに待機していたかのような迅速さ。

 こうなったら乗るしかありません。
 (一度乗っているので、妙に落ち着いている私)
 ちゃんとお医者さまにみていただいたほうが安心です。
 でも、救急隊員の一人がきびしい顔で私に聞いてくるのです。
 「なんで、彼女はマスクをしてる?なぜなんだ!」

 えっ、風邪じゃないんだけど・・・
 なんでそんなこと聞くの?perche’ha freddo.(寒く感じてるから)
 と答えたのですが・・・mask


 続きは次回へ・・・

   
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コメント (8)