
フィレンツェはもう何回目の滞在になるでしょうか?
そのたびに必ず通っているカルツァイオーリ通り。
そこに面しているオルサンミケーレ教会は いつ来てもどこか工事中でした。
今回やっと内部に入ることができましたが、撮影は禁止。
心の中に記憶をとどめて(それもどこかへ飛んでいきそうですが・・・)
外のTabernacolo(壁龕)←(「へきがん」と読みます。)の写真を
ご覧ください。

ボローニャまで遠回りしてやっとたどり着いたフィレンツェ、
ここまで来たらチェントロは地図なしで歩ける頼もしい相棒と街歩きです。


まず靴屋へ行って、靴底のしっかりめの靴を買いたいと相棒。
どこへ行っても石畳のウルビーノの坂で 足裏が応えたのだそう。
相棒のお気に入りの靴屋さんはこのオルサンミケーレの近くでした。
すでに夕方の買い物客で賑わい始めた街は、ショーウインドウの輝きが増し、
「ああ 今日からフィレンツェにいるんだ」という実感がわいてきます。

目的の靴屋は大きなショーウィンドウを持っていました。
「ああ、ここ ここ。う~む、どれにしようかなあ」
「へえ~、いっぱいあって迷うねえ。」
しばし、ガラス越しにへばりついて品定め。
そこには私たちと同じようにへばりついている二人組みの女の子たちもいました。

「よし、中へ入ってみよう。」
「そやね~」
それまで相棒の後ろにくっついていた私ですが、扉近くにいたからか、
初めて先にお店の中へ。
「ブオナセ~ラ~」
「ブオナセ~ラ~、ちょっと靴を見せていただきたいのですが・・・」
「いらっしゃいませ~、どうぞ、こちらへ。
あら、お客様、リュックのポケットが半分開いていますよ。
大丈夫ですか?」
「ええ~っ、どこ~?」
確かに!
相棒が背中にしょっていたリュックのチャックが二箇所半開きです。
ここから先は次回へ。
