Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

はじめてのイギリス ☆へ~ほ~日記☆ラウンドアバウトを越えて

2011-12-05 02:27:00 | ☆イタリア 記憶の風景


 今回の旅は前半のイギリスを友人Aさん、後半のイタリアを私が計画し
 二つの国を愛でようではないか、というものでした。

 二つの国を周って、いいとこどりのゆっくり旅行をするのには
 どうすればいいか、それぞれ考えた結果、
 イギリスでは「レンタカー」でのコッツウォルズ小旅行を決行することになりました。

 ↑の写真は出発地点のオックスフォードにむかう電車の車窓からの風景。
 ロンドンから出発!なんて無謀なことはできませんが・・・。


 


 ↑は私たちの「レンタカードライブ」の背中を押してくれた本です。

 実は知人が日本語カーナビでイタリアをすいすいドライブしたという話を
 思い出し、いろいろ検索した結果この本で実際に使用された「ガーミン」という
 カーナビに辿りつきました。

 ポジティブなAさんは「ガーミン」を即お買い上げ。
 10年物のカーナビに限界を感じていた私も続いて買い、
 意外と安価なこのカーナビ「ガーミン」本体より高いマイクロSDカードによる
 「ヨーロッパ全土版」を二人でシェアして買ったのでした。

 もちろん音声は日本語で、「その先300メートルで左折です」
 みたいに案内してくれます。

 Aさんと私はいわゆる「国際免許」も申請し(お金を払うだけですが)、
 彼女はグーグルストリートビューや現地の地図も把握して、日本で試運転。
 家族からは「大丈夫かいな」と温かい心配もされたようですが、
 いざ 出発進行!となったのでした。





 ↑は コッツウォルズの玄関口 オックスフォード駅から近いレンタカー会社付近。
 「ABBEY ROAD」なんて 一瞬ビックリしましたが、ロンドンではありませんよ。

 日本から予約を入れていたので、受付もスムーズ。
 「ここはこ~して、あ~して、はい、行ってらっしゃい。」
 と、英語で簡単そうに説明して(本当はすごく心配していたかも・・・)
 くれるのですが、古い車に慣れている私たちにとっては、
 「ボタンばっかりやん、で方向指示器はすべて左って!」
 「荒俣さんの本では駐車場で一回りして練習してから行くように、とあったね。
 ここはすぐ路上だから、この辺を一回りしよう。」
 「さっき来た駅まで行ってみよう。あっ、ワイパーが・・・」
 「エンジンかかれへんわ、なんでやろう?」
 「もっかい聞いてくるわ」
 「お昼で会社閉めるねんて~」などなど、最初の一歩はなかなか難しかったのですが、



 
 

 



  ↑ じゃ~ん!
 最初の目的地、かのチャーチル首相の生家で世界遺産にも登録されている
「BLENNHEIM PALACE」へ見事到着いたしました。

 「パチパチパチ」clapと自然に湧き起こる歓声と拍手!
 実はレンタカー計画のとき、日本にはないロータリー形式の
  ラウンドアバウト と呼ばれるシステムがあって、それがややこしいのだと
 聞いていたのでした。

 実際、それは何回も現れました。
 頼もしい「ガーミン」は ちゃんと指示、
 「ラウンドアバウトにはいってください。その先1番出口です。」
 とか言ってくれます。

 どういうわけか、車内のどこにもくっついてくれなかった「ガーミン」は
 助手席の私の手の中にずっとあり、すっかり私も「ガーミン」化してしまい、
 わずかに遅いタイミングで音声を発する機械にかわり、ちょっと早めに
 生ガーミンするのがだんだんうまくなってきました。

 

 

 


 Aさんも運転スイスイ。
 きっとくたびれただろうけど、みんなの信頼を一手に引き受けて
 最後まで一人で運転してくれました。
 到着するたびに起こる拍手が彼女への感謝状がわり。


 


 ↑ 一番遠くまでのドライブとなった これも世界遺産の「バース」。
 ローマ人が残していった巨大浴場が、こんなにもちゃんとした形で
 イギリスの地で残され、大規模な資料館と一体になって保存されているとは
 思っていませんでした。
 実はバースで突然の大雨に遭い、市内の駐車場や駅周辺でもいろんな人に
 親切にしてもらいました。
 「バースってええとこやね。」
 「もっといたかったね。」
 「大きな街でびっくりしたわ~」


 



 ↑ バースに行くなら、ぜひ立ちよりたいというイギリス好きの希望がかなった
 ブラッドフォード・オン・エイボンという小さな街にある その名も
 「ブリッジ ティールーム」。

 石造りの小さな橋のたもとにあって、1635年に建てられたTearoomでは
 美味しいスコーンとお茶のセット(クリームティー)がいただけます。


  


 焼き立ての自家製スコーンは、ビクトリア時代のメイドさんの衣装をつけた
 可愛い女性が運んできてくれます。
 写真では大きさがわからないかも、ですが、かなり大きく
 でも私は二つとも完食、ジャムとクロテッドクリームも全部平らげました。
 


 お店を出るころ、秋の終わりの夕闇が迫ってきました。
 ぽつぽつ名残の雨も降る中、またしてもラウンドアバウトをいくつも越えて
 ホテルに帰らなければなりません。

 でも、みんなに心配されたラウンドアバウトにもすっかり慣れ、
 「次は3番目の出口だから、右車線に入っとこう」とか ガヤガヤ。


 


 ↑ 3日間のコッツウォルズの旅も 無傷で車を返すことができ、
 再びオックスフォードに戻ってきました。
 お目当てのクライストチャーチは時間外で観られなかったけれど、
 その前にある「アリスショップ」に立ち寄りました。
 オックスフォードもええ街やん!って みんな。

 好きなだけいたら、日本に帰られへんねえ、どうする?
 せっかくラウンドアバウトにも慣れたしね。

 旅好き大阪人の会話でした。
 
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