花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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蒲生町漆 滝と田の神様 2023/01/18(鹿児島)

2023-01-20 15:53:15 | 史跡巡り
1月18日(水)かくれ念仏窟の後、姶良市蒲生町の漆地区に向かいました。

広木の滝入口 以下の画像は1月18日に撮影


広木の滝は県道463号漆蒲生線沿いの後郷川(うしろごうがわ)にあります。後郷川は鹿児島湾(錦江湾)に注ぐ別府川の上流部です。

案内板の先、ガードレールの間から杉木立の踏み分け道を慎重に下ります。

15時19分 広木の滝(左側) 右側にも小さな滝


落差は2m程度でしょうか、大雨時には水の流れに隠れそうなほどです。すぐ下流側にはそれよりも落差のある滝が見えましたが、水量は少なめでした。

水音が心地良い


午前中だとこの位置からは逆光になりそうな感じです。足場が悪いものの、三脚を使ってしっかり写すと絵になりそうな滝です。

岩の間に流木や倒れた竹などが絡まり足元が悪いので、撮影場所を探す際は思わぬケガをしないよう注意が必要です。手袋をすると安心でしょう。

川原は自然のまま


川に流されないよう、杉の根がしっかりと岩を抱え込んでいます。画像左上には道路のガードレールが見えます。

道路から全景は見えずとも滝の音が聞こえ雰囲気が伝わるので、川原まで下りて写したのはこれが2回目程度です。

漆の田の神様


久しぶりに訪れましたが、近くの住宅が新築されていてうれしく感じました。画面左奥は漆小学校で、画面外のすぐ左後ろには満徳寺があります。

どっしりした田の神様


案内板には次のように書かれています。
鹿児島県指定の民俗文化財 漆(うるし)の田の神

大きな石の前面に像高108cmの田の神像が浮き彫りにしてある。長袴にタスキをかけた立て膝で、両手に大きな飯杓を持っている。傍らの石碑に「享保3年(1718)寄進)の記銘がみえる。

田の神舞型の像としては県内最古といわれ、壮大で豪放な彫りは、田の神像の代表作である。【昭和43年3月29日指定】

鹿児島県教育庁文化財課による鹿児島文化財事典には次のようにありました。

この田の神は,像の高さが108cmで,亨保3(1718)年につくられています。胸ははだけた状態で,上衣のそではタスキでまきあげ,長いはかまをつけ左足を立て,右足をななめにひいた姿は今にも動き出しそうです。

また両手でメシゲ(しゃもじ)をななめにもっています。農作業姿の神舞型の代表的な石像です。

中村集落の玉石垣 


お寺の南側70mほどにきれいな石積みの通りがあります。1990年(平成2年)放送のNHK大河ドラマ、「翔ぶが如く」で西郷隆盛役の西田敏行さんが歩いたところです。

一字一石経塚


案内板がありましたが見つからず、帰宅後ネットで調べると民家庭先にあるようです。

田圃の脇に水仙が咲いていた


この時期は花が少なく、目に付くのはサザンカ程度ですが梅や桜の季節はきれいなことでしょう。

川風は冷たい


姶良市北西部の蒲生町漆地区は蒲生の街中から遠く離れ、山間の狭い道をたどります。山を抜けると急に視界が開け、盆地に田園風景が広がっていて初めて訪れた時は驚きました。

山間をさらに進むと北は薩摩川内市の祁答院地区、東は鹿児島県民の森方向につながっています。この先何度訪れることができるかわかりませんが、季節の花を訪ねて巡りたいものです。

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