浪漫飛行への誘(いざな)い

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久し振りの観光ボランティアガイド

2012年12月20日 20時23分31秒 | 英語
19日、久し振りに英語による観光ボランティアガイドをやった。ニューヨークの大学で国際関係論を教えているという49才のアメリカ人男性で、日本への初めての訪問だという。本人に聞いてみると、講演をするためにシドニーに行く途中に日本に立ち寄ったとのことであった。

事前に本人に希望を聞いたところ、観光ガイドブックに載っていないような東京の街の界隈を見たいということであった。なかなかむずかしい注文であったが、友人から荒川の都電に乗ってはどうかとのアドバイスを受けたと聞いたので、いろいろ考えた末、次のようなルートで案内することにした。

ホテル(新宿)→浅草(羽子板市、浅草寺、浅草神社)→都電乗車(三ノ輪橋から庚申塚)→巣鴨のとげぬき地蔵→江戸六地蔵→六義園→東京駅赤レンガ→ホテル

浅草はガイドドブックに載っている東京の一番の名所であるが、ガイド日が年1回の羽子板市とたまたま重なっていたので、強く勧めたもので、後は、外国人旅行者があまり行かないところを選んだつもりである。赤レンガは本人が新幹線の切符の件で東京駅に行きたいというので、急遽追加したものである。

JR、地下鉄、都電といろいろな乗り物に乗ったが、ガイドをしていていつも質問されるのは、どうして多くの人が白いマスクをしているのかということである。マスク着用の姿は、外人旅行者にとってはとても奇異に映るようである。

羽子板市のためか、浅草寺界隈は相当な人が出ていたが、羽子板のお店や屋台も多く出店していて、活気があり、本人も喜んでいた。浅草の居酒屋で海鮮丼や焼き魚付きの和定食の昼食を食べた後、懐かしのチンチン電車による30分の旅を楽しんだ。沿線の街並みは風情があるが、線路沿いにバラがいっぱい花を咲かせていたのに感嘆していた。

とげぬき地蔵では、洗い観音を水で洗い、本尊の姿を刷った有名な「御影」(痛いところからとげを抜き、病気平癒に効験があるとされる、5枚入って100円)を買ったりした。江戸六地蔵は、1700年代の初頭、江戸からの街道沿いの市中の六箇所に造立された銅造の地蔵菩薩像で、現在は5つのみ現存しているが、4番目の像が巣鴨の旧中山道沿いにある。(ちなみに1番目の像は、旧東海道沿いで我が家のすぐ傍にある)

東京の古い街並みを眺めた後は、柳沢吉保が1702年に築園した和歌の趣味を基調とした大名庭園として有名な「六義園」を散策した。茶屋で抹茶と和菓子をいただき、人もまばらな静寂の中で、江戸を代表する大名庭園の風情を楽しんだ。

東京駅では、丸ビル5階の有名なビューポイントからライトアップされた新しい東京駅の美しい姿を楽しむこともできた。天候に恵まれたものの、この冬一番の寒さということで、使い捨てカイロも持ちながら、一日中東京の街を散策し、万歩計の数字も2万歩を超えていた。

このボランティアガイド、あくまでボランティアなので、報酬は取れないが、ガイド中の電車賃、昼食代、入場券代等はすべてゲスト持ちなので、ほとんどお金をかけずに東京の街中の散策をいっしょに楽しめ、英語のネイティブスピーカーと英語を話す機会を持てるので、変な英会話学校に行くよりはるかに役に立つものである。

久し振りのボランティアガイドであったので、多少緊張したが、楽しい1日を過ごすことができた。今度ニューヨークに来ることがあったら、是非案内させてほしいとも言われたが、このような形で世界中に友達の輪を広げることができたら実にすばらしいことである。

もし、興味のある方がいれば、検索でTokyo Free Guideを検索してみてください。
コメント
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