1995年1月17日早朝死者6434人を出す大惨事の阪神・淡路大震災が発生してから早30年が経つというから、時の流れをひしと感じる。当時、関連会社の総務関係の仕事をしていたが、大阪支店と神戸営業所を持っていたので、東京にいながら、震災関連業務に追われていた。スタッフ及び家族の安否確認、店舗の状況確認などをしようにも当初被害の状況がよくわからず、右往左往したものである。大阪地区では、当初、被害者の安否確認や救援作業が本体の社員だけで、関連会社のスタッフは対象となっていないという事態もあったが、皆混乱状況にあったものと思われる。幸いにも、スタッフは全員無事であったが、神戸営業所は、長い間クローズすることになった。
災害から数ヶ月経ってから、神戸を視察する機会があったが、建物が潰れたまま残っている現場を見たりしたので、当時の悲惨な状況が容易に想像できる状況であった。日本は地震大国なので、その後も、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震等大きな地震が頻発している。小さな地震も含めるとすごい数の地震が発生していると思われる。地震が起こるたびに、原子炉の被害状況がレポートされるが、いつもヒヤヒヤ状況である。福島の原発事故の教訓が活かされているとは言えず、国は、原発の再稼働や推進に大きな舵を切っていることが大変気になる。地震大国日本では、原発は大きな爆弾を抱えているのと同じで、エネルギー問題はあっても最終処理場すら決まっていない現実を直視すべきである。また、今回、天皇皇后ご夫妻が神戸を訪問され、追悼式に出席され、感銘を受けたが、出迎えたのが、不正で返り咲いたあの悪名高き斎藤兵庫県知事であったことでがっかりした。早く、失職させるべきであろう。