ジャーナリストの西谷文和さんが8月17日台風一過の万博会場となる夢洲を訪問し、最新の状況を詳しく紹介してくれている。今の夢洲にはコンテナトラックは走っていても工事関係の車両はゼロ。あと1年半しかないのに、工事は全く進んでいないし、海外パビリオンは契約もまだでお金も払っていないという。韓国がすでに基本工事計画を提出し、チェコも2例目として提出したようであるが、業者も決まっていないし、間に合わない可能性が強い。一方、地下鉄工事だけは、粛々と進んでいるようである。現時点で、業者のあてがあるのは60ヵ国中6ヵ国(アメリカ、オーストラリア、カナダ、ベルギー、シンガポール、オマーン)だけだが、工事の申請が出ているわけではないという。建設業界のプロが間に合わないと言っているのに、吉村知事は無責任に大丈夫だと言い切っている。
夢洲は、もともとゴミの処分場であり、埋立地といってもきちんと整備されているわけではなく、軟弱地盤もいいところであるので、大きな建物は建てられないそうである。地盤を強化するのに莫大なお金もかかるし、要するにこんな埋立地を会場にしたこと自体大失敗であるが、言い出しっぺの松井元府知事はすでに逃げてしまい、だれも責任を取るような雰囲気はない。夢洲には、電気もないし、上水道も下水道もないので、これから整備することになるが、もうお手上げ状態にあるという。これから工事開始といっても工事関係者の宿泊施設すらないというから話にならない。もし台風や津波が襲ったら逃げ場がなく被害が拡大する悲劇だけが待っているようである。
地盤の関係で魅力ない簡易なパビリオンしか建設できないと思われるが、いまだに吉村知事は3千万人位万博に来ると豪語しているそうである。もし本当にそれだけ来てしまったら、地下鉄とバス輸送だけでは、その足を確保することは難しいという。もうどれをとっても予定通りの開催は99%不可能であることは間違いないようである。今後とも、進捗状況をウォッチする必要がある。大阪関係者は、責任を政府になすりつけようとしているが、岸田政権はどう対応するのであろうか?万博の後に控えるIR事業も大きな問題であるが、その前に万博でこける可能性が強まったともいえる。
デモクラシータイムス(いよいよピンチ!大阪万博 8/18): https://youtu.be/SAmRop_Wouc
また、21日の一月万冊でジャーナリストの今井一さんが、20日に現地を訪れ、最新レポートをやってくれている。やはり絶対間に合わないようである。
一月万冊(8/21): https://youtu.be/b0BE2J7sgic
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