3月13日からマスク着用は「個人の判断」ということが政府指針として示され、マスメディアでも一斉にその旨ニュースを流しているが、何か変な気がする。当初からコロナウィルスに対し、医療従事者用の特別なマスクは別だが、通常のマスクは予防効果はほとんどないが、人にうつすことを防ぐことにはある程度効果があると説明されてきた。不織布マスクならともかく、ウレタンのマスクなんかはウィルスを防止する効果はほとんどないと理解している。多くの人は、マスク着用が多少なりとも効果があるならと気休めに着用しているのではないかと思う。マスク効果の真偽のほどはよくわからないが、コロナの専門家達はそう説明していたはずである。そういえば、専門家達は、コロナは空気感染(エアロゾル感染)せず、飛沫感染しかしないので、マスク着用や濃厚接触者を追いかけていたはずなのに、それは一体どうなったのであろうか?
政府指針として、マスク着用は「個人の判断」に委ねるが、医療機関への受診時や高齢者施設などへの訪問時には着用を推奨、通勤ラッシュ時の混雑した電車やバスでは着用を推奨、高齢者や持病のある人が混雑した場所に行く時は、自分を守るために着けた方が効果的とも言及しているが、予防という視点だけの指針に見える。人にうつし迷惑をかけないという視点はどこに行ったのであろうか?
従って、感染拡大防止のため、マスク着用は「個人の判断」ではなく、感染者や濃厚接触者は、着用を義務付けるべきである。感染していない人は、もともと十分な予防効果は期待できないのだから、「個人の判断」でいいと思うが、感染者や濃厚接触者が着用を「個人の判断」に委ねたら、とんでもないことになり、危険極まりない。そういう意味で、今回、マスク着用は「個人の判断」などとわざわざ言う必要がない気がする。コロナ感染対策としての「マスク着用」の意義について、だれか本当の答えを出してほしいところである。マスクの効果が曖昧なままでは、どうしても政府の指針変換の趣旨が理解できない。
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