5月8日に、また、テレサ・テンの命日を迎えた。29年前、42歳の若さでタイ、チェンマイのインペリアル・メーピンホテルで亡くなり、スイートが記念館として維持公開されていたが、ホテル自体がインターコンチネンタルに買収され、残念ながら消滅してしまったようである。生きていれば、71歳になっているが、その姿は想像できず、可愛らしい永遠の歌姫として自分の中では生き続けている。彼女の声は癒し効果があるので、ウォーキングや何となく音楽を聴く時は、必ずスマホで彼女の歌声を耳にしている。彼女の歌は、YouTubeによりアルバムの形で編集し、HP上に載せているので、簡単に連続して聴くことができる。よく聴くのは、カバー特集や中国語による歌謡曲特集である。
彼女のお墓は、台湾北部の金宝山の墓園に鄧麗君紀念公園として整備されているが、台湾の英雄として、蒋介石及び蒋経国両総統同様、火葬されることなく、そのままの姿で埋葬されている。台湾でこのような形で埋葬されているのは、この3人だけである。お墓参りに行ったのは、没後20年にあたる2015年の11月のことで、墓園には大きなピアノの鍵盤、テレサのゴールドの像があり、お墓そのものは大きな大理石でできていて、マリア様が見守っている。墓園には、テレサ・テンの歌声が中国語、日本語、英語で1時間交代で絶えず流れている。台湾でどのような特別番組があるのかわからないが、日本では、5日夜BS-TBSで「テレサ・テン名曲熱唱~戦後25年目の真実」という2020年5月8日に放映された特集番組を再放送してくれた。日本デビュー前の懐かしい映像もたっぷり見せてくれた。この番組を見るのは3度目でテレサの映像を見ていると彼女の可愛らしい姿が蘇ってくる。テレサの優しい歌声は、待つ身の女にピタリというイメージで、その路線の歌が多かったという。
テレサ・テンは、1967年に14才でデビューし、日本の歌もいろいろカバーしていた。彼女のことを知ったのは、日本でデビューする4年前の1970年3月の台湾旅行中のことで、その時からのフアンである。彼女の透き通るような歌声は大変魅力的で、日本語の歌もさることながら、流れるような旋律を持つ彼女の中国語にはついつい引き込まれる。当時から、レコードやカセットテープをいろいろ集めていたが、今やその多くはユーチューブで聴くことができるので、便利な世の中になったものである。中国語で歌っている日本の歌謡曲だけで70曲以上あり、個人的に1曲1分で連続して聴けるユーチューブも作成している。
また、テレサの歌声を受け継いだ中国人歌手の陳佳(KEI)さんも応援している。声質がそっくりなので、彼女の歌声はテレサを彷彿させる。何となく聴いている限り、二人の歌声の判別は難しいほどである。
写真は鄧麗君紀念公園。奥にお墓がある。
テレサ・テンが中国語で歌う歌謡曲70選: https://youtu.be/BRTSPgQoGq0
テレサ・テン/陳佳特集(HP): https://romanflight.web.fc2.com/TeresaTengCollection.html
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