1月8日にイランのテヘランのイマーム・ホメイニ空港を飛び立ったウクライナ国際航空のB737-800機が墜落して、乗員、乗客176人全員が死亡するという事故が発生したが、最新のニュースでは、国防総省や米国の情報筋の話として、イランの対空ミサイルシステムによって誤って撃墜された可能性があると一斉に報道された。トランプ米大統領及び63人の犠牲者を出したカナダのトルドー首相も地対空ミサイルによって撃ち落されたとの認識に言及している。当初、事故原因は技術的問題と報道されていたが、すぐに事故原因が確定するはずもないので、疑問を感じていた。事故現場にはロシア製のミサイルの破片も落ちていたようである。もし、これが真実であったとすれば、とんでもない大事件に発展する可能性もある。亡くなった乗客の家族からすれば、事故原因が誤爆だったとしたら、やりきれない思いであると同情する。
B737といえば、昨今、最新鋭のB737MAXが墜落事故がらみで運航停止、さらに一時生産停止に追い込まれているが、今回の事故が機体の不良ではなく、誤爆説が有力となったことで、ボーイング社の株が上昇したというニュースまで飛び込んできた。皆、敏感に反応するものである。株で儲けようとしたら、毎日起こる様々なニュースに相当アンテナを張っておく必要があることを実感するものである。
また、誤爆の可能性で思い出すのが、1985年8月12日に起こった日航機墜落事故である。事故調査委員会による表向きの事故原因は圧力隔壁の修理ミスとされているが、疑問点も多く、海上自衛隊の護衛艦「まつゆき」からの艦対空ミサイルの誤射説や在日米軍の無人誘導機が尾翼に当たった説をはじめ、諸説がいまだにくすぶっている。真相を知っているはずの中曽根元首相も亡くなってしまった現在、真相は闇の中であるが、今回のニュースを見ていると、当事者は全面否定するが、誤射説もありうるのではないかと思えてくる。
日航機墜落事故の謎(森永卓郎談): https://youtu.be/H7MVF14ir8Q
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます