
安倍元首相の国葬問題で日本が二分されているが、内閣支持率がどんどん下がり、今一番「しまった」と後悔しているのは、首相張本人ではないかと思うほどである。国会の審議も経ず、法的根拠もない国葬を内閣が勝手に決めて、強行しようというのだから、国民の支持が急落するのも当然である。安倍さんの功績については賛否両論あり、国葬に値するものとは到底思えないことは英国のエリザベス女王の国葬を見れば明らかである。長期政権で功績ありと勝手に決め、政治利用しようとしたことは否めないし、仏様は、首相の心の内を見抜いており、英国の国葬を見せつけ、政治利用を不可能にしたともいえる。
19日のエリザベス女王の国葬をライブで見ることができたが、世界中から弔意が寄せられ、葬送されていることがよくわかる。それに対し、安倍さんの国葬は、国民の半数以上が反対し、反対のデモも行われ、東京弁護士会はじめ、全国の弁護士会や地方自治体が続々と国葬の法的問題点を指摘し、国葬中止を求める声明も発表されている。政府は、こういった動きを無視し、国葬を強行しようとしているが、世界中に国葬を案内してしまったので、撤回したくてもできないのが本音であろう。表向き絶対に言わないが、首相自身「しまった」「拙速だった」と後悔しているに違いない。毎日新聞の政治プレミアでも同じような論評が掲載されていた。
国葬の政治利用が見え隠れするので、「悪因悪果」である。国葬問題と旧統一教会問題で、岸田内閣の支持が急落し、政権が倒れる可能性が出てきたともいえる。安倍さんも「悪因悪果」「自因自果」で凶弾に倒れたが、岸田さんも同じ道を歩もうとしている気がしてならない。政治家にはもっと仏教の教えを学んでもらいたいところである。
毎日新聞政治プレミア(9/21): https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220919/pol/00m/010/005000c
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