EUは1月28日、日本でのコロナ感染拡大を受け、日本からの渡航を再び原則禁止すると発表した。EUへの不要不急の入域を禁じる措置を「適用除外すべき国」のリストから日本が外されたとのことである。韓国、タイ、シンガポール、オーストラリアなど6ヵ国は引き続き適用除外されるとのことで、感染が拡大していると思っていたヨーロッパから日本は感染拡大国としてのレッテルを貼られたことになるので、恥ずかしいし、残念な話である。
現政権は、有効な感染拡大防止策を取らないばかりか、感染拡大につながりかねないGo ToトラベルやGo Toイートを政府主導で積極的に推進してきたツケともいえる。あの韓国に負けているのも情けないが、昨年5月に当時の安倍首相が、緊急事態宣言解除の際、「日本モデル」の力を示せたと誇らしげに述べたことがいかにいい加減な虚言であったことが思い返される。「日本モデル」は、社会・経済機能への影響を最小限にしながら、感染拡大防止の効果を最大限にするという戦略がベースである。大規模なウイルス検査で陽性者の把握に力を注ぐのではなく、感染者集団のつながりを早期に発見し、コントロールするクラスター対策によって、封じ込めを図る。そして、重症患者を優先して適切な医療を提供し、死亡率を低下させるというもの。
その後の状況からこの戦略が失敗であったことは明白であり、PCR検査が進んでいなかったのは意図的なものであって、今の感染拡大は政府の失策の帰結であることは間違いない。現政権も有効な対策を取らずに、今や医療崩壊をきたしているので、日本の場合は人災ともいえる。この危機的状況の今も感染拡大を引き起こすオリンピックを強行しようというのだからその神経を疑う。
今回のEUの発表により、ヨーロッパへの観光旅行なんかは、相当長い間、不可能となることも危惧される。1~2年は駄目かも知れないが、個人的にはヨーロッパが大好きで、すでに53ヵ国の全て国と地域への旅行を達成しているので、先見の明があったともいえる。早く、普通に旅行ができるようになってほしいものである。
全ヨーロッパ53ヵ国への旅行の軌跡: https://youtu.be/2SwY-rlodk8
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