第3回「世界野球プレミア12」が開幕し、11月13日に侍ジャパンが対オーストラリアとの初戦を迎え、テレビ中継もあった。結果は、日本が9対3で初戦に勝利した。世界野球は、一種独特の雰囲気があるが、二つの大会がある。
よく耳にする「WBC」は「World Baseball Classic」の略称で、 基本的に4年に1度春に開催され、前回大会出場国と予選を勝ち抜いた国の計20の国と地域が参加する野球世界一を決める大会である。 主催は「MLB(メジャーリーグベースボール機構)」で、MLBのグローバル化や野球の魅力を世界に広めることを目的としている。MLB主催のため、メジャーリーガーの参加率が高く、2023年に大谷選手の活躍等で日本が優勝したことは記憶に新しい。
一方、「プレミア12」の方は、2013年に設立されたWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主催し、4年に1度秋に行われ、WBSC世界ランキングによって出場国が決まり、上位12の国と地域が参加する大会である。「プレミア12」の目的として、「WBC」と同様に野球の魅力を世界に広めることに加えて、ソフトボールの普及、野球・ソフトボールのオリンピック競技への復帰があるという。秋開催ということもあり、メジャーリーガーの参加は少ないようである。
「プレミア12」は第1回が2015年に開催され、韓国が優勝し、日本は第3位、第2回は2019年に開催され、日本が優勝している。個人的にこのプレミア12に関心があるのは、2015年11月15日に、台湾の桃園野球場で行われた日本対ベネスエラ戦を生観戦したからである。テレサ・テンのお墓参りをメインとした台湾旅行中に、このプレミア12の試合が台湾で開催されることを知り、苦労して何とかチケットを入手し、観戦したものである。野球場は、台北から新幹線で桃園まで行き、そこからバス数十分という辺鄙なところにある上、ナイターなので足の確保が大変であった。不慣れな土地なので、下見に行ったほどである。チケットは最終的には、安い外野席を買う予定であったが、バスに乗車の際、現地に住む日本人が余ったという内野席のチケットを同額で売ってくれたので、かなりいい席で観戦することができた。
野球の生観戦は、東京では東京ドームで神宮で何回か経験しているが、外国では、台湾でのこの観戦と2008年4月にビクトリア留学中、シアトル・マリナーズのスタディアムでイチロー選手の試合観戦の2回しかない。世界大会での日本のレベルは大変高いので、今回も優勝が期待される。アメリカ、ドミニカ、韓国等の強敵も多いので、予断は許せないが、優勝めざして頑張ってほしいものである。
2015年プレミア12の試合及びテレサ・テンのお墓参りアルバム: